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科目名 | 工業地理学 | ||||
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教員名 | 近藤 章夫 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | グローバル経済下における産業立地と企業地理 |
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授業のねらい・到達目標 | 工業(産業)とは何か。現代経済における工業(産業)の位置、歴史、地理などに焦点をあてながら、さまざまな産業の姿について地理学の視点から多角的に論ずる。工業(産業)だけでなく、工業(産業)にかかわるさまざまな社会経済的側面について解説し、広範な現代経済への理解を深めることを目標とする。ここでいう「広範な現代経済」のなかには、現代ビジネス、企業行動、多国籍企業、立地戦略、流通・マーケティングに関わるトピックを通じて、産業立地論、企業の地理学、多国籍企業の経済地理学、経営地理学などの領域に関する、方法論の意義と諸課題などを含む。 |
授業の方法 | 主要産業の発展について、国・地域のスケールでみた立地や企業行動を概観し、市場変化や技術革新のもたらした地理的影響に焦点を当てる。その際、経済史の視点を重視し、近代から現代までの歴史をふまえ、「世界の中の日本」を意識したトピックを各回で取りあげて、上記の目的を達したい。授業は配布資料と板書を基本とする。予習は必要としない。復習として講義終了時に小テスト(平常点扱い)を課すことがある。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 経済学や経営学の基礎的な概念にも適宜触れるので、現代経済・ビジネスに関心をもって受講して欲しい。履修者の関心や講義の進捗状況によって、授業計画を一部変更することがある。なお、世界と日本の地理を前提に講義をするので、高等地図帳を手元に用意することが望ましい。各産業の市場動向については、毎年アップデートされる『会社四季報 業界地図』(東洋経済新報社刊)や『日経業界地図』(日本経済新聞社刊)などを適宜参照すると有益である。 |
授業計画 | |
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1 | イントロダクション(講義の概要と学習のポイント) |
2 | 工業(産業)と地理学(1)―産業化と経済発展 |
3 | 工業(産業)と地理学(2)―立地論と工業地域形成論 |
4 | 鉄は国家なり―なぜ工業地理学は鉄鋼業を重視するのか |
5 | 石油時代の来し方行く末―石油化学産業とその周辺 |
6 | 繊維産業と日本の工業化―伝統工業から近代工業へ |
7 | 織物からユニクロまで―繊維産業からみる現代経済の変化 |
8 | 工業から「ものづくり」へ―加工組立型製造業とものづくり基盤技術 |
9 | 自動車大国日本の行方(1)―企業城下町型集積とJIT |
10 | 自動車大国日本の行方(2)―日本的生産システムとグローバル戦略 |
11 | 電子立国興亡史(1)―日の丸家電・半導体の栄枯盛衰、シリコン列島化 |
12 | 電子立国興亡史(2)―シリコンバレーとハイテク・サイエンス産業の集積論 |
13 | 知識経済化とグローカル・マーケティング時代(1)―商品連鎖と価値連鎖 |
14 | 講義の小括とレポート課題 |
15 | 知識経済化とグローカル・マーケティング時代(2)―科学技術・イノベーション、講義の総括 |
その他 | |
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教科書 | 特定の教科書は指定しない。適宜レジュメ、資料、参考文献を提示する。 |
参考書 | 三菱総合研究所、 産業・市場戦略研究本部編 『日本産業読本 (読本シリーズ)』 東洋経済新報社 2006年 第8版 新宅純二郎、天野倫文偏 『ものづくりの国際経営戦略―アジアの産業地理学 (東京大学ものづくり経営研究シリーズ)』 有斐閣 2009年 第1版 松原 宏編 『現代の立地論』 古今書院 2013年 第1版 橘川武郎、平野 創、板垣 暁編 『日本の産業と企業―発展のダイナミズムをとらえる』 有斐閣 2014年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(80%)、授業参画度(20%) 成績評価は中間レポートおよび期末レポートによる。ただし、履修者数によっては成績評価の方法を変更する可能性がある。 |
オフィスアワー | 授業終了後は授業教室で、その他の時間は講師控室で対応する。 |