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科目名 | 教育の方法・技術論 | ||||
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教員名 | 牛田 伸一 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 半期 | 履修区分 | 必修 |
授業テーマ | 教育方法学の基礎的問題のレビュー |
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授業のねらい・到達目標 | 実践的指導力の土台の構築をこの授業では最終的な目的としている。実践的指導力とは、教師が教育実践において人格育成を目指し子どもに働きかける方法と技術の力量を意味する。この構築には、教育方法の実践活動の背後に働いている理論の理解が不可欠である。「理論に基づかない実践は、ことの成り行きを見て有利な方につこうとする日和見主義になり、子どもを混迷に落とし込む」からである。「教育方法はその理論に基づいて実践の一貫性を保つことができ、その影響を持続させることができる」(本講義の教科書、2頁)。 しかし、この実践的指導力の中身は教育方法学において、いまだに合意が得られていない問題の一つでもある。したがって、この講義で身につけてもらおうと考えている力量そのものを、受講者自身が相対化し眺め省察できる構えを育成することも、本授業の大切なねらいである。 |
授業の方法 | 授業は原則的に教科書と参考図書を基盤にしつつも、これを発展させた内容が盛り込まれる。そのため、受講以前に教科書や参考図書から予備知識を得ておかないと、講義内容に理解に支障を来たす場合がある。予習を済ませ講義に参加することが望まれる。 基本的に講義形式の進め方を考えているが、学生間の話し合いによっては、参加型の学習方法を取り入れることがある。またDVD教材の視聴など情報機器を使った方法を取り入れることもある。 |
履修条件 | 教職に就こうとする熱意と旺盛な学習意欲を有することが、履修の条件である。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業外時間において予習と復習に取り組まなければならない。毎回の授業のなかで、復習と予習の成果の確認が行われる。二つ合わせて2時間半程度の学習時間が必要になるので、安易な気持ちで履修することがないようにお願いしたい。なお、予習課題はweb上で呈示されるか、あるいは毎回の授業修了時に課題がアナウンスされる。なお第一回目の授業には予習はない。 |
授業計画 | |
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1 |
テーマ:「教育の方法・技術論」の講義計画 本科目の授業概要、授業計画、授業目標、成績のつけ方等の説明 |
2 |
テーマ:教育的タクトと教育方法学 教育科学、実践科学として教育方法学、教育技術 教育的タクト、教育的見方・感じ方、プロクルステスの寝台 [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
3 |
テーマ:授業方法とは何か 近代社会と教育方法学、教育方法の定義、教育方法のパラドックス [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
4 |
テーマ:心理システムの閉鎖性と子ども理解 心理システムの閉鎖性、子ども理解と指導の関係、理解の理解 [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
5 |
テーマ:「教育的関係」の両極性 情熱的関係、引力と斥力、母の眼と父の力 [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
6 |
テーマ:教授と教育の統一理論 近代人エミール、「教育的教授」論、是認的教育理論と非是認的教育理論 [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
7 |
テーマ:一斉授業とICT活用の授業方法、アクティブ・ラーニング コメニウス『大教授学』、モニトリアル・システム、一斉授業の問題点、電子教科書、電子黒板、タブレット端末、協同学習 [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
8 |
テーマ:隠れたカリキュラムと隠されたカリキュラム ジャクソンンの3R’s、イリッチの「取り違え」、アップルの学校知 [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
9 |
テーマ:反教育学の教育学 啓蒙、『魂の殺人』、もう一人のルソーとペスタロッチ [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
10 |
テーマ:学級崩壊と教師の指導性 デュルケーム『道徳教育論』、アノミー、チーム・ビルディング [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
11 |
テーマ:教材の意味と選択・構成・提示 教材、教育内容、指導行為の関係、教材研究の五つの局面 [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
12 |
テーマ:授業における発問と子どもの問い 発問の機能とその本質、『メノン』、問うソクラテスと問われたポリス [準備]復習と予習課題についてのミニ・レポートの作成 |
13 | 授業内試験と解説 |
14 | 出題文献の講読とレポート作成 |
15 | これまでの学習を振り返り、その補足を行うとともに、授業の理解を深める。 |
その他 | |
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参考書 | ディートリッヒ・ベンナー 『一般教育学』 協同出版 2014年 ヒルベルト・マイヤー 『実践学としての授業方法学』 北大路書房 1998年 ヒルベルト・マイヤー 『授業方法・技術と実践理念』 2004年 参考図書については、授業中に参照箇所を指示するので、図書館等で確認してほしい。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(44%)、授業内テスト(56%) |
オフィスアワー | 本授業終了後、20分程度の時間を用意することができる。希望がある場合には、事前に知らせてほしい。 |