教育の社会学１

授業テーマ	現代の教育を社会学的視点から考察する
授業のねらい・到達目標	現代教育のさまざまなトピックを社会学的な視点から考察することで、教育を広い社会的文脈に位置づけて理解できるようになることをめざす。前半では最初にマクロな視点から、次にミクロな視点から教育社会学の基本的な理論や概念を理解する。後半では自分で研究できるスキルの形成をめざして、計量的な手法を用いた研究を紹介しつつ、方法論について学ぶ。
授業の方法	講義形式で行い、適宜資料を配付する。あらかじめ各章ごとの参考文献リストを配布して、それを予習の指針にしてもらう。
履修条件	なし。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	各トピックに関連した参考書のリストをもとに、毎回３～４時間ぐらいの予習が求められる。予習の代わりに課題を課す回もある。また、参考文献としてあげた本や論文を読んだり、講義で触れた事項について１時間程度以上の復習をすることが、確実な理解にとって重要である。

授業計画
1	ガイダンス――社会学的視点から教育を考察するとは何かを説明しながら、教育社会学の全体を概観する。
2	学校教育の機能(1)。社会化と選抜。
3	学校教育の機能(2)。学校の制度と組織
4	学校という社会(1)。能力の社会学。
5	学校という社会(2)。個性の社会学。
6	学校という社会(3)。加熱と冷却。
7	学校という社会(4)。隠れたカリキュラムと学校。
8	計量的方法による教育社会学研究(1) ――理論・概念と実証。
9	計量的方法による教育社会学研究(2) ――度数分布とクロス表を使った教育研究の実例
10	計量的方法による教育社会学研究(3) ――回帰分析を使った教育研究の実例
11	計量的方法による教育社会学研究(4) ――多変量解析を使った教育研究の実例
12	地域との連携、学校安全 ――学校と社会の関係
13	まとめと授業内試験と解説。
14	各自の振り返りとWEBを使った課題学習。
15	補足説明と質疑応答を通してこれまでの内容を復習しつつ、より深い理解に進む。

その他
教科書	なし
参考書	岩井八郎他『現代教育社会学』有斐閣 2010年酒井朗 , 中村高康, 多賀太『よくわかる教育社会学（やわらかアカデミズム・わかるシリーズ）』ミネルヴァ書房 2012年適宜授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準	授業内テスト(80%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー	授業中に指示する。