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科目名 平成28年度以後入学者 |
環境社会学 | ||||
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教員名 | 松崎 茂 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 社会学における環境問題へのアプローチを総合的に理解する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 21世紀の世界にとって,環境問題は避けて通ることのできない問題である。近代以降,人間・社会と自然環境との関係は大きく変化し,今や人間・社会こそが自然破壊の最大の原因となっている。本講義では,環境社会学の基本的なアプローチを用いながら人間と自然環境との関わりについて考えるとともに,環境思想,環境政策等についても言及していく予定である。 |
授業の方法 | 講義形式で行う。小テスト,小レポートを適宜課す。 |
履修条件 | なし。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業内で指示した環境問題に関連する参考図書や資料について,理解を深めておくことが望まれる。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス:本講義の概要を解説し,併せて進め方,成績評価等の説明を行う。 |
2 | 序論:環境問題の出現が,社会と社会を研究する学問(社会学を含む社会科学全般)に与えた影響について論じる。 |
3 | 環境問題の歴史(1):第2次世界大戦までの環境問題の歴史について,伝統社会と近代社会との関わりから論じる。 |
4 | 環境問題の歴史(2):第2次世界大戦後から1970年代までの環境問題の歴史について,農村社会と都市社会との関わりから論じる。 |
5 | 環境問題の歴史(3):1970年代から現在までの環境問題の歴史について,産業社会と消費社会との関わりから論じる。 |
6 | 環境破壊の社会的メカニズム(1):公害問題を例に取り上げ,その範囲の拡大過程と問題の不可視化の進行について論じる。 |
7 | 環境破壊の社会的メカニズム(2):経済成長と環境破壊。経済的合理性に基づいた市場メカニズムの発展が,その外部に社会的損失としての環境問題をもたらすことを論じる。 |
8 | 環境破壊の社会的メカニズム(3):社会的ジレンマとしての環境問題。個人の合理的選択の集合が,社会的には非合理的な結果をもたらすという「社会的ジレンマ論」を検討する。 |
9 | 環境問題と社会運動(1):エネルギー問題と脱原子力運動。社会の動脈であるエネルギーの転換と,核エネルギー問題について論じる。 |
10 | 環境問題と社会運動(2):廃棄物問題とリサイクル運動。最終処分場から見た現代の大量消費社会のあり方と,リサイクル運動の展開および限界を論じる。 |
11 | 環境問題と社会運動(3):「環境正義」の観点から,環境を巡る差別と権力の問題について論じる。 |
12 | 現代社会と自然環境(1):自然保護運動と「保全主義」および「保存主義」の基本的な立場について論じる。 |
13 | 現代社会と自然環境(2):コモンズと生活環境。森,川,海への連続した生態系の保全について,流域の自然と人間の生活環境との関わりから論じる。 |
14 | 現代社会と自然環境(3):経済開発中心の発展から「持続可能な発展」への転換を試みる「環境主義」と「エコロジズム」の思想について論じる。 |
15 | まとめ:議論の要点を総括し,今後の人間と自然との関わりについて論じる。 |
その他 | |
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教科書 | プリント配布。必要な文献については適宜指示する。 |
参考書 | 舩橋晴俊ほか 『環境社会学』 放送大学教育振興会 2003年 ジョン A.ハニガン 『環境社会学―社会構築主義的観点から』 ミネルヴァ書房 2007年 鬼頭秀一 『自然保護を問いなおす』 筑摩書房 1996年 その他,必要に応じて指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(60%)、授業参画度(20%)、授業貢献度(20%) レポート等,総合的に評価する。 |
オフィスアワー | 質問等は,授業終了後に教室にて受け付ける。 |