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漢文学2

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科目名 漢文学2
教員名 林 教子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科、コース科目
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 日本の文化や日本人の言語生活のルーツの一つとして、漢文学がどのようにかかわって来たかを具体的に知る。
授業のねらい・到達目標 江戸期までは学問といえば漢学であったことを認識しながら、漢詩文が日本文化に与えた影響を作品を読みながら理解する。
授業の方法 平安朝や江戸期の漢詩文作品の読解を柱に、明治の近代文学にも目を向ける。必要に応じて、テーマ別グループに分かれて調査研究を行い、その成果を発表し合う。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 漢文法の定着を図るために、毎時間、簡単な演習を行う。(事前に演習問題に取り組んでおくこと。詳細は、ガイダンス時に説明する。)
以下の授業計画はあくまで予定であり、学生の理解度や状況に応じて変更する場合もある。
授業計画
1 ガイダンス―シラバスの説明、漢字・漢文とは何か、漢字・漢文に関するアンケート
2 明治の文学と漢文(1)―「人虎伝」と「山月記」の比較分析
【事前学習】漢文法演習1-「復文の要領」
【事後学習】「人虎伝」本文のまとめ
3 明治の文学と漢文(2)―「人虎伝」と「山月記」。「伝」と「記」という文体
【事前学習】漢文法演習2-「基本構造」
【事後学習】唐代奇伝と近代小説の異動まとめ
4 日本漢文学の歴史と概観(1)-『和漢朗詠集』と中国文学
【事前学習】漢文法演習3-「虚字」
【事後学習】「白氏文集」新楽府の解釈まとめ
5 日本漢文学の歴史と概観(2)-『源氏物語』と中国文学
【事前学習】漢文法演習4-「返読文字」
【事後学習】『源氏物語』「須磨」の巻の解釈まとめ
6 日本漢文学の歴史と概観(3)-江戸期の漢学の隆盛。『唐詩選国字解』を読む
【事前学習】漢文法演習5-「否定・二重否定」
【事後学習】『唐詩選国字解』と服部南郭のまとめ
7 日本漢文学の歴史と概観(4)-江戸期の漢学の隆盛。『杜律詳解』と『おくの細道』
【事前学習】漢文法演習6-「部分否定・全部否定」
【事後学習】『杜律詳解』「春望」の解説まとめ
8 中国古典の受容(1)-『論語』の解釈と訓読法
【事前学習】漢文法演習7-「反語・疑問」
【事後学習】『論語』の受容と訓読のまとめ
9 中国古典の受容(2)-『老子』の解釈と訓読法
【事前学習】漢文法演習8-「使役・受身」
【事後学習】古代中国思想における『老子』についてまとめ
10 中国古典の受容(3)-『源氏物語』と『白氏文集』(長恨歌)
【事前学習】漢文法演習9-「再読文字」
【事後学習】「長恨歌」の解釈と鑑賞まとめ
11 中国古典の受容(4)-『史記』と日本文学(『平家物語』)
【事前学習】漢文法演習10-「長文演習」
【事後学習】「項羽本紀」の解釈まとめ
12 『大東世語』を読む(1)―『大鏡』との比較分析
【事前学習】漢文法演習11-「特殊構文」
【事後学習】『大唐説語』「九隙篇」の解釈まとめ
13 『大東世語』を読む(2)―『大鏡』(「兼通と兼家の不和」)
【事前学習】漢文法演習12-「漢文法のまとめ」
【事後学習】漢文法の総括と確認
14 授業内試験―授業の振り返りと理解度の確認
15 試験解説・レポートのフィードバックと授業の総括。
その他
教科書 資料はプリントを作成し、授業時に配布する
参考書 古田島洋介・湯城吉信 『漢文訓読入門』 明治書院 2011年 第初版
タイトルには「入門」とありますが、内容は充実しています。漢文学・中国文学専攻の学生は手元に置いておくと良いでしょう。
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業内テスト(50%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー 授業終了後、講師室で対応する。その他、毎時間配布する出席票に質問事項を記入し次回授業内で扱う場合もある。

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