文理学部シラバスTOP > 大学院博士前期課程 > 英文学専攻 > 英語学演習4
日本大学ロゴ

英語学演習4

このページを印刷する

科目名 英語学演習4
教員名 中村 光宏
単位数    1 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 英文学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 英語音声・音韻体系に対する様々な接近法
授業のねらい・到達目標 様々なデータを注意深く観察し,英語音声学・音韻論の基礎項目についての理解を深め,言語研究におけるデータの役割と立論の方法を学ぶ。
授業の方法 英語音声学・音韻論研究に関する学術論文を演習形式で精読する。担当者の口頭による報告と質疑応答の後,受講者全員で議論することによって,内容を確認し理解を深めていく。英語音声学・音韻論の観点から,様々な事柄について探索的な検討を進めたい。メディア授業(第14回)では、事前に提示した課題について,Blackboard等のメディアを利用して質疑・フィードバックを行う。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 資料を読み,授業計画の各回にある質問(Q)について,授業時までに準備しておくこと。
授業計画
1 音韻論における最小識別単位 (1) 音素・素性に基づく一般化の問題点
Q:単語境界を越えた調音位置の同化には,どのような特徴があるか?
2 音韻論における最小識別単位 (2) 範疇的プロセスと漸次的プロセス
Q:素性による一般化の可能性(提案)に賛成か,反対か?その根拠は何か?
3 素性と調音動作(1) 硬口蓋音化
Q:2種類の硬口蓋音化における問題点は何か?
4 素性と調音動作(2) 音韻論的一般化
Q:実験を通して2種類の硬口蓋音化にはどのような違いが観察されたか?
5 素性と調音動作(3) 音声学・音韻論のインターフェイス
Q:素性と調音動作の両方が必要とされる根拠は何か?
6 音節構造と心理的実在性 (1)
Q:「頭子音+脚」は構成要素ではないという根拠は何か?
7 音節構造と心理的実在性 (2)
Q:「頭子音+脚」は構成要素であるという根拠は何か?
8 リズムと分節化(1) 分節化に関する話し手の知識
Q:分節化において,英語話者が用いていると考えられる経験則は何か?
9 リズムと分節化(2)心理言語学的実験結果
Q:分節化に対するリズムの影響を示す証拠は何か?
10 プロソディ (1) 新情報と文アクセント
Q:否定辞/否定語は文アクセントをもつか?
11 プロソディ (2) 文アクセントとコミュニケーション
Q:新情報が強調されない要因は何か?
12 L2プロソディ (1) プロソディの転移(Prosodic Transfer)
Q:日本語話者の英語発音に観察される「プロソディの転移」は何か?
13 L2プロソディ (2) L2プロソディの習得
Q:プロソディの転移は,L2プロソディ習得の観点から,どのように位置づけられるか?
14 音声・音韻研究の実践
(メディア授業:事前に提示した課題について,メディアを通じて質疑・フィードバックを行う。)
15 本講義のまとめ:これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。
その他
教科書 初回の授業で,文献資料のリストを配付する。
参考書 随時紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
授業中の発表・議論への参画度・レポートに基づいて総合的に評価する。
オフィスアワー 本授業終了後,教室にて20分程度。

このページのトップ