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心理検査法

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科目名
平成29年度以前入学者
心理検査法
教員名 山口 義枝
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 心理学科
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ 心理的アセスメントについての基礎知識を学び、特に、心理検査についての基本的知識習得と実践を行う
授業のねらい・到達目標 心理的アセスメントについて理解した後、ひとのこころを数量的に測定する方法である心理検査についての学習を行う。心理検査は多様な種類が作成されており、目的、測定対象が幅広い。そのため、受検者の利益を考え、目的と対象にあわせた適切な心理検査を選択し施行する必要がある。この授業では多様な心理検査の中で、まずは施行の難易度が高くはない検査について、学習していく。心理的アセスメント、施行難易度が高くない心理検査について理解することを目的とする。
授業の方法 初めに講義形式により心理的アセスメントについての基本的知識を学ぶ。その後は、心理検査を実際に受けて結果を処理し、意味づけを考える体験学習と、その検査について理解するための講義という形式ですすめていく。授業の前半で心理検査を施行するため、遅刻は厳禁とする。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 心理検査の内容を事前に知ってしまうと受検態度にゆがみが生じるため、事前学習は指定しない。前の回の授業で学んだ心理検査について、マニュアルを読む、心理検査報告書を自身のデータを使用して作成する等をして理解を深めてほしい。授業では、考えを深めるための質問を授業の最後に伝える。質問に対して、講義の時間中に記述して提出することを行う。この小課題は授業理解促進の為であり、評価とは関連しない。
授業計画
1 心理的アセスメントとは(1):心理的アセスメントの目的、倫理、観点、及び展開
2 心理的アセスメントとは(2):心理的アセスメントの方法(観察、面接、および心理検査)。適切な記録及び報告
[準備]前回配布したプリントを読んでおくこと。心理的アセスメントの倫理についてノートにまとめなおしておくこと。
3 心理検査とは(1):尺度の作り方と信頼性・妥当性 STAI の施行、結果処理と意味づけ
[準備]心理アセスメントの方法について、ノートにまとめなおしておくこと。
4 心理検査とは(2):状態・気分尺度 POMS の施行、結果処理と意味づけ
[準備]信頼性・妥当性についてノートにまとめなおしておくこと。STAIについての報告書を作成すること。
5 人格検査とは(1):TEG の施行、結果処理と意味づけ
[準備]POMSについてのマニュアルを読んで、報告書を作成すること。
6 人格検査とは(2):Y-G 施行と結果の処理
[準備]TEGについてのマニュアルを読んで、報告書を作成すること。
7 人格検査とは(3):Y-G 結果の処理とレポート作成
[準備]Y-Gについてのマニュアルを読んで、結果の処理を終えておくこと。
8 人格検査とは(4):NEO-FFI の施行、結果処理と意味づけ
[準備]Y-Gについてのマニュアルを読んで、報告書を作成すること。
9 発達検査とは:遠城寺式乳幼児分析的発達検査法・DAM の施行、結果処理と意味づけ
[準備]NEO-FFIについてのマニュアルを読んで、報告書を作成すること。
10 知能検査とは(1):京大NX 施行
[準備]DAMについてのマニュアルを読んで、報告書を作成すること。
11 知能検査とは(2):京大NX 結果の処理と意味づけ
[準備]知能検査についてノートにまとめなおしておくこと。
12 記憶・認知に関する検査とは:JART の施行、結果処理と意味づけ
[準備]京大NXについてのマニュアルを読んで、報告書を作成すること。
13 心理検査と面接:CMI健康調査票の施行、結果の処理と意味づけ
[準備]JARTについてのマニュアルを読んで、報告書を作成すること。
14 学習内容の到達度の確認:授業内試験と解説
[準備]13回までの授業内容を確認しておくこと。
15 心理的アセスメント、心理検査についてのまとめ
[準備]報告書作成における注意点について、ノートにまとめなおしておくこと。
その他
教科書 なし
参考書 小山充道(編著) 『必携 臨床心理アセスメント』 金剛出版 2008年
氏原 寛・岡堂哲雄ほか 『心理査定実践ハンドブック』 創元社 2006年
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(90%)、授業参画度(10%)
オフィスアワー 随時可能 但し事前に予約を取ること。

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