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科目名 平成28年度以降入学者 |
心理学研究法 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
心理学研究法1 | ||||
教員名 | 岡 隆 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業テーマ | 心を科学的に研究する方法 |
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授業のねらい・到達目標 | 心理学は,わたしたちのこころの働きを科学的に探求する学問である.この授業は,心理学における科学的な研究方法の基礎的な考え方に親しむことをねらいとする.到達目標は,科学的の研究方法がどのようなものであるかを述べることができることであり,また、代表的な研究方法の特徴とその長所・短所を述べることができることである. |
授業の方法 | 授業は,最初の20分で,テキストの事前学習の成果を自己確認するためのチェック課題を行い,チェック課題を提出後に,各単元について講義を行う. |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 事前学習として,テキストを予習すること.具体的には,以下の各回のテーマに該当する章ないし,授業において指示された部分を事前に読み,新たに登場する概念や専門用語を下調べするとともに,そこで学ぶべきポイントが何かを自分なりに考てまとめておくこと.事前学習の成果を自己チェックする課題を実施するので,講義では,そこで不足していた事項についての理解に努めること.事後学習にあたっては,テキストと授業で配布した資料に基づいて,自己チェック課題で不足していた事項について,自分自身の言葉で文書にまとめること.下記の授業計画はおおよその進度を示すものであって,履修者の理解の状況に応じて,多少の変更を伴うことがある. |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス なぜ科学的研究が必要なのかを考える |
2 | 科学と実証について理解する.具体的には,なぜ実証が必要か,科学的説明とはどのようなものか,実証のロジックはどうなっているかを理解する. 〔テキスト第1章を予習しておくこと〕 |
3 | 実験と観察について理解する.具体的には,実験的研究とは何か,観察的研究とは何か,それぞれの研究のロジックはどうなっているか,それぞれの研究の長所と短所は何かを理解する. 〔テキスト第2章を予習しておくこと〕 |
4 | 実証の手続きについて理解する.具体的には,観念の成果と現実の世界をどのように結びつけるのか,直接観察が不可能な心理をどのようにして観察可能なものにするのか,手続きの信頼性と妥当性をどのように担保するのかを理解する. 〔テキスト第3章を予習しておくこと〕 |
5 | 実験法における独立変数の操作について理解する.具体的には,原因ほどのようにして作り出すかを,独立変数の種類と手続き化り方法,および手続き化のさいの問題(純化と多重操作,操作とインパクト,手続きの標準化,手続きの妥当性)を考えながら理解する. 〔テキスト第4章を予習しておくこと〕 |
6 | 実験法における従属変数の測定について理解する.具体的には,原因がもたらす結果をどのように取り出すかを,従属変数の種類,測定の信頼性と妥当性,さまざまな具体的手続き化の長所と短所,妥当性かの改善について考えながら理解する. 〔テキスト第5章を予習しておくこと〕 |
7 | 実験法における剰余変数の統制について理解する.適切な因果関係の推論のためには剰余変数の統制が必須であり,統計的統制と実験的統制,個体差変数の統制と固体内変動の特性と直接的統制について考えながら理解する. 〔テキスト第6章を予習しておくこと〕 |
8 | 実験法の種類と特徴,およびコンピュータシミュレーション法について理解する.具体的には,実験室実験と質問紙実験,現場実験と自然実験,準実験,単一事例実験,コンピュータ.シミュレーション実験について理解する. 〔テキスト第7章と第8章を予習しておくこと〕 |
9 | 心理学に特有な問題について理解する.具体的には,観察反応,内観法の限界と対策,研究の倫理的問題について理解する. 〔テキスト第9章を予習しておくこと〕 |
10 | 調査法について理解する.具体的には,質問紙の作成方法,調査の実施方法,調査対象者の決定方法,調査方法の選択方法を理解する. 〔テキスト第10章を予習しておくこと〕 |
11 | 観察法と検査法について理解する.具体的には,観察する現象の選択方法,記述方法の選択方法,データの信頼性と妥当性,参加観察法,検査の妥当性検証,信頼性評価,検査得点の解釈と標準化について理解する. 〔テキスト第11章と第12章を予習しておくこと〕 |
12 | 面接法について理解する.具体的には,面接法の種類,心理臨床面接法,面接と言葉,面接の構造化,面接者と被面接者の関係,面接のデータの取り扱い,面接法の限界と可能性を理解する. 〔テキスト第13章を予習しておくこと〕 |
13 | 実際に研究を実施するさいの問題について,研究の実施,結果の解釈,統計的分析,研究報告の方法について考えながら理解する. 〔テキスト第14章,第15章,第16章,第17章を予習しておくこと〕 |
14 | 第1回目から第13回目までの講義内容について質疑応答を行う.質疑応答は,個別にH306で行う. |
15 | 授業内試験を行い,授業の理解度を確認し,総復習と追加の解説を行う. |
その他 | |
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教科書 | 高野 陽太郎・岡 隆 『心理学研究法 心を見つめる科学のまなざし 補訂版 (有斐閣アルマ)』 有斐閣 2004年 |
参考書 | なし |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(60%)、毎回の自己チェック課題(40%) |
オフィスアワー | 水曜日12:30-13:00 岡研究室 |