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数学科教育法Ⅲ

科目名	数学科教育法Ⅲ
教員名	山崎浩二
単位数	2	学年	3	開講区分	文理学部
科目群	コース科目
学期	後期	履修区分	選択

授業テーマ	本授業は、４つの数学科教育法の最終講座にあたるもので、中・高等学校の数学科の教員を目指す学生にとって、数学教育の理論的・実践的な内容を総括するものである。主免教育実習を終え、自身の数学科教員としての指導力を振り返り、数学科教員免許取得に際してより深い指導内容・方法・評価のあり方を考察するために位置づけられている。数学科教育法ⅠからⅢまでの内容をふまえ、算数・数学科の授業について、その目的・指導内容・指導方法さらには評価についての総括的な学習を目指し、望ましい算数・数学の授業づくりを構想できるようにすることをねらいとしている。
授業のねらい・到達目標	本授業の目的は、主として以下の３つである。 ① 数学科教員としての自身の現状を捉え、その課題を明確にすること。 ② 数学の授業づくり（指導内容・指導方法・評価など）について、実地的な見地からより深く考察すること。 ③ ICTなどの情報機器を活用した、数学の専門的な指導について考察すること。　到達目標については、以下のとおりである。 ① 教育実習での指導を省察し、数学科教員としての課題を明確にすることができる。 ② 数学的活動を通して、数学的に考える力を育む資質・能力を育てるための授業づくりのあり方について理解しようとする。 ③ ICTなどの情報機器を活用した数学の指導のあり方について理解するとともに、機器の取扱いを習得する。
授業の方法	講義・文献調査・グループ演習・課題レポートを中心に、以下の５つの方法に基づき、望ましい算数・数学の授業づくりを構想していく。 ① 主免教育実習を振り返り、自身の数学科教員としての課題を明確にする。 ② 大規模な国内外の調査研究（TIMSS、OECD-PISA、全国学力・学習状況調査など）を基に、生徒の学力・学習状況の現況と課題を捉える。 ③ 新学習指導要領などに基づく数学の授業づくりのあり方（数学的活動、評価規準などをもとに生徒の数学の学習状況を把握など）を中心に、文献研究を中心に考察していく。 ④ ICT機器などの活用した数学の指導のあり方について、実地的に考察する。 ⑤ 自身の数学科教員としての将来の授業像を構想する。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	事前学修：毎回の授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。事後学修：前回の授業で提出した課題について再度復習し、授業の最初に行う解説をきちんと理解できるようにしておくこと。

授業計画
1	全国学力・学習状況調査数学Ａ問題の分析と課題の考察［準備］事前に中学校学習指導要領解説を入手し，目を通しておく。
2	全国学力・学習状況調査数学Ａ問題の分析と課題の考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
3	学習の過程を一層重視した数学の授業についての考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
4	数学的に考える力を育む授業の意義とその必要性の考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
5	数学の教材研究・授業研究の意義の考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
6	問題解決の授業の考察①（数学的活動に基づく、数学の問題解決過程の意味について調べ、その指導のあり方について考察する。特に、タブレットなどのICT機器を活用した授業の可能性についても言及していく）［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
7	問題解決の授業の考察②（数学的活動に基づく、数学の問題解決の授業を設計し、具体的に提案する。特に、タブレットなどのICT機器を活用し、授業の授業を設計できる）［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
8	多面的・多様な考えを生かす授業の意義とその必要性の考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
9	数学的な表現力を重視した授業の意義とその必要性の考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
10	数学と社会・文化のつながりを重視した授業の考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
11	数学を学ぶ意義を重視した授業についての考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
12	数学科の評価の意義とその具体的な活動の考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
13	学習指導案の設計とその実際（これまでの講義等の内容を踏まえ、学習指導案を作成し、模擬授業を通して考察を深める）［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。
14	事前に提示した数学教育に関する課題について，質疑応答及びフィードバックを行う．［準備］これまでの内容について復習し，提示された課題に取り組む。
15	数学の指導における評価の役割とその実際の考察［準備］前回の内容について復習し，また授業範囲に相当する中学校の教科書・指導要領に目を通しておくこと。

その他
教科書	文部科学省『中学校学習指導要領解説数学編』 2018年第1版文部科学省『高等学校学習指導要領解説数学編』 2018年第1版
成績評価の方法及び基準	レポート(40%)、授業参画度(60%)
オフィスアワー	対応場所:数学科事務室日時:火曜日昼休み方法等:e-mail にて連絡すること.

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