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社会福祉歴史基礎研究1

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科目名
平成28年度以後入学者
社会福祉歴史基礎研究1
教員名 今泉 礼右
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 社会学専攻
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 社会福祉の歴史性と歴史をみる視点を学ぶ
授業のねらい・到達目標 今日の社会福祉を理解するためには歴史的視点を避けては通れない。社会福祉的な活動はすでに近代以前に行われていた。しかし、社会福祉という名前で呼ばれる活動は近代以降に始まったものである。明治維新という大変革によって、わが国は近代社会へのスタートを切った。さまざまな紆余曲折を経ながら日本は高度な経済成長を遂げていく。こうした流れのなかでわが国は社会福祉や社会保障の諸制度を生み出し、充実させていった。
元来、社会福祉は、他者愛という愛他行為に基礎を持つ。しかし今日、社会は急速に変化している。経済の高度成長は低成長へと移行し、人々の意識や価値観は大きく様変わりした。そして今や、人間的本質に関わるようなさまざまな課題が突きつけられてきている。政治と経済、そして人々の生活がミスマッチを起こしているのである。言うまでもなく、社会福祉は一定の歴史的生成と発展を経て存在する一つの社会制度である。今、福祉は大きく変わりつつある。現代を知ることは歴史を知ることである。そして今ほど歴史から学ばなければならない重要な時はないといえるのではないだろうか。
したがって、社会福祉歴史基礎研究1の授業では、現代の社会福祉を知るためには歴史的な視点がまず必要であることを理解するとともに、社会福祉の歴史とは何か、そして社会福祉の歴史的内容は具体的にどのように展開されてきたのか等々を理解することを目的とする。
授業の方法 大学院の授業ということもあり、授業そのものは演習形式とし、基本的にはレジュメに基づく学生の発表と、それについてのディスカッションを通じての学びとする
事前学修・事後学修,授業計画コメント 事前学修としては、レジュメの作成・発表原稿の準備等を行い、授業を終えた後は、ディスカッションの内容やコメント等を整理し、しっかりとした事後学修を行っておくこと。
授業計画
1 ガイダンス
2 社会福祉において歴史を学ぶ意義
3 社会福祉における歴史性とは
4 歴史をみる視点とは何か
5 文献読解レポート発表1(幕藩体制の崩壊と士族・農民層の窮乏化等について)
6 文献読解レポート発表2(封建末期の慈善・救済事業等について)
7 文献読解レポート発表3(近代国家の成立と福祉問題等について)
8 文献読解レポート発表4(明治初期の福祉政策等について)
9 文献読解レポート発表5(体制変革と民間慈善事等について)
10 文献読解レポート発表6(貧困問題・生活問題と感化救済事業等について)
11 文献読解レポート発表7(近代国家の形成と救済思想等について)
12 文献読解レポート発表8(近代国家における救貧制度等について)
13 文献読解レポート発表9(資本主義の形成と福祉運動等について)
14 文献読解レポート発表10(慈善救済施設の成立等について)
15 まとめと総括
その他
教科書 特に指定した教科書は使用しない
参考書 必要なものは授業の中で適宜指示する
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、レポート(40%)、授業参画度(30%)
オフィスアワー 本館3階:今泉研究室
毎週月曜日と水曜日の昼休み及び放課後
備考 発表については、しっかりとしたレジュメを作成すること

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