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科目名 平成28年度以降入学者 |
中国社会研究2 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
中国社会研究2 | ||||
教員名 | 及川 淳子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 中国語中国文化学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 中国人の対日観――「民間交流」の可能性と課題を考察する。 |
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授業のねらい・到達目標 | この授業では、「民間交流」をキーワードとして、中国人の対日観について研究する。日中間には、歴史問題や領土問題など様々な課題があり、相手国に対する印象についての世論調査結果は双方ともに悪化している。日本では、2012年に中国各地で発生した「反日デモ」や深刻な大気汚染などを理由に、中国に対して良くない印象を抱く人が依然として多い。 一方、中国では、日本のアニメや漫画、生活用品などに対する人気が高く、近年の旅行ブームで実際に日本を訪れる人が急増している。中国人の日本旅行では「爆買い」現象が注目されているが、団体旅行から個人旅行へ、東京から地方へ、「モノ」から「コト(体験)」へと観光客のニーズが多様化する中で、実体験に基づく対日観も急速に変化している。 中国人の対日観について理解を深め、「民間交流」の可能性と課題を考察することは、日中のさらなる相互理解のために有用だといえよう。では、実際にどのような「民間交流」が可能か、学生自身がグループ・ディスカッションで具体的なプランを提起し、プレゼンテーションを行い、自由な発想で議論を展開したい。この授業では、グループ・ワークの経験を踏まえて各自がレポートを作成することで、①問題発見能力、②グループ・ワークを通した積極性と協調性、③論理的思考と表現力を高めることを目標とする。 |
授業の方法 | 第1~3回の授業では、「中国人の対日観」について歴史的変遷および現状と課題について概説し、グループ・ディスカッションとプレゼンテーションの手法を実践練習する。事例研究の授業3回、グループ・ディスカッションの授業2回、その後にグループ・プレゼンテーションを行うという展開で、「中国人の対日観」という課題に対する問題意識と論理的思考を深めていく。プレゼンテーションは、第9回の授業で中間発表を行い、第15回を最終発表として評価する。最終授業では、グループ・ワークとは別に各自が研究テーマを設定して、レポートを作成する。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 1.事前学習では、事例研究のテーマについて予習し、関連の情報や資料を収集、閲読する。 2.授業時のグループ・ワークでは、責任をもって各自の役割を果たし、互いに協力する。 3.事後学習では、グループ・プレゼンテーションと各自のレポート課題に取り組む。 日中の相互理解を深めるという問題意識をもち、自分の意見を発表してグループでの議論や調査に貢献する積極性のある受講生を歓迎する。 |
授業計画 | |
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1 | 概論(1)中国人の対日観――歴史的変遷 |
2 | 概論(2)中国人の対日観――現状と課題 |
3 | 概論(3)グループ・ディスカッションとプレゼンテーション |
4 | 事例研究(1)「同時代人」の対日観 |
5 | 事例研究(2)歴史認識と「抗日ドラマ」 |
6 | 事例研究(3)観光交流と「爆買い」現象 |
7 | グループ・ディスカッション① |
8 | グループ・ディスカッション② |
9 | グループ・プレゼンテーション、中間発表 |
10 | 事例研究(4)ソフト・パワー |
11 | 事例研究(5)90后とインターネット |
12 | 第事例研究(6)インバウンドと「おもてなし」 |
13 | グループ・ディスカッション ③ |
14 | グループ・ディスカッション ④ |
15 | グループ・プレゼンテーション、最終発表 |
その他 | |
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教科書 | プリント教材を配布する。 |
参考書 | 第1回の授業時に参考文献一覧を配布する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(20%)、レポート(40%)、グループ・プレゼンテーションの中間発表(20%)、グループ・プレゼンテーションの最終発表(20%) 毎回の授業時のコメントペーパーを「平常点」として評価する。 |
オフィスアワー | 1.授業終了後、教室にて。 2.授業内でメールアドレスを伝えるので、個別に相談してください。 |
備考 | 日頃から、中国社会および日中関係に関する時事ニュースに注目し、できるだけ中国語で情報収集することが望ましい。 |