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科目名 平成27年度以前入学者 |
マーケティング論 | ||||
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教員名 | 箸本 健二 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | マーケティングの視点から見る中心市街地問題とまちづくり |
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授業のねらい・到達目標 | 本講義は、日本の地方都市の中心市街地を舞台とする「まちづくり」の取り組みを、マーケティングの理論を援用しつつ評価・検討することを目的とする。1980年代以降、日本の地方都市ではいわゆる中心市街地問題が深刻化していった。中心市街地問題とは、駅前や旧市街地など歴史的に商業・サービス業が集積してきた地域が集客力を失い、社会的経済的に衰退を余儀なくされている状況の総称である。本講義では、まずマーケティングの理念と諸理論を概観し、次いで、中心市街地問題をめぐる政策的対応や、中心市街地問題の解決を目的としたまちづくり戦略とその担い手について整理する。その上で、いくつかの典型的な事例を取り上げ、(1)中心市街地問題の本質は何か、(2)「まちづくり」とかかわる法規制の影響、(3)「まちづくり」の成功・失敗要因、という3つの切り口を設定し,マーケティングの諸理論を用いた評価・検討を行う。また講義の後半では、イギリス、イタリアなど中心市街地問題の構造や法規制のあり方が異なる国の事例紹介をふまえつつ、日本の中心市街地問題やまちづくり政策の国際比較を行う。 |
授業の方法 | 授業は講義形式で行う。講義はレジュメに沿って展開し、適宜参考文献を紹介する。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 身近な中心市街地の事例を取り上げ、その地理的条件や商圏環境の差異に留意しつつ、講義内容(事例都市)と比較検討してほしい。 |
授業計画 | |
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1 | 日本の地方都市と中心市街地問題(導入) |
2 | マーケティング活動としてのまちづくり戦略 |
3 | 中心市街地の求心力はなぜ低下したのか |
4 | 中心市街地をめぐる政策の推移(1):大店法による大型店規制の時代 |
5 | 中心市街地をめぐる政策の推移(2):大店法から「まちづくり3法」へ |
6 | 中心市街地をめぐる政策の推移(3):「まちづくり3法」と限界と改正 |
7 | 今日の中心市街地とその経営戦略(1):再開発による高度利用化 |
8 | 今日の中心市街地とその経営戦略(2):中心市街地の「上下分離」と広域集客化 |
9 | 今日の中心市街地とその経営戦略(3):空き店舗・大型店撤退跡地の再生 |
10 | 今日の中心市街地とその経営戦略(4):中間団体によるソフト事業の展開 |
11 | 中心市街地活性化政策の国際比較(1):イギリス① |
12 | 中心市街地活性化政策の国際比較(2):イギリス② |
13 | 中心市街地活性化政策の国際比較(3):イタリア① |
14 | 中心市街地活性化政策の国際比較(4):イタリア② |
15 | 総括:街を経営するという視点と地理学とのかかわり |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用せず、原則として毎回レジュメを配布する。 |
参考書 | 土屋純・兼子純 『小商圏時代の流通システム』 古今書院 2013年 第1版 渡辺達朗 『商業まちづくり政策―日本における展開と政策評価』 有斐閣 2014年 伊東 理 『イギリスの小売商業 政策・開発・都市―地理学からのアプローチ』 関西大学出版部 2011年 その他、授業中に適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(80%)、平常点(20%) |
オフィスアワー | 授業終了後、質問のある人は声をかけて下さい。 |