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科目名 平成28年度以降入学者 |
理論・学説名著講読2 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
理論・学説名著講読2 | ||||
教員名 | 渡辺 彰規 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | トクヴィルを通して近代社会の本質に迫る |
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授業のねらい・到達目標 | トクヴィル『アメリカのデモクラシー(第2巻)』(1840)は第1巻(1835)と並んで,アメリカを通して自由と平等の両立の可能性を考えた政治学の古典とされます。と,同時に,とりわけ第2巻については,アメリカ社会の諸制度の具体的な考察を少し離れて,その文化,習慣や思想,宗教に対して社会の平等化が及ぼした影響が考察されています。この意味において,同書を近代社会なるもの一般についての社会学的考察として読むことには十分な意義があります。 本書を読むことをとおして,我々の生きている近代の特徴について考えを深めると同時に,優しく書かれた解説書ではなく古典に慣れ親しむことで今後の研究に必須となってくるリテラシーを身に着けることが目指されます。 |
授業の方法 | 報告者と質問者からなる演習形式で行う予定です。 |
履修条件 | なし。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 必ず教科書を用意し、授業中に指定された講読個所を読んだ上で授業に出席して下さい。また,読んだ上で①要約,②分からないところ,③面白いと思ったところを考えてきてください。3年生以上については,それに加えて④批判,⑤みんなで考えたい論点,も考えてきてください。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス |
2 | トクヴィル『アメリカのデモクラシー』についての概説 |
3 | 第一部第一章~第三章:プラグマティズム |
4 | 第一部第四章~第六章:宗教 |
5 | 第一部第七章~第十章:学問 |
6 | 第一部第十一章~第十五章:芸術 |
7 | 第一部第十六章~第十八章:言語 |
8 | 第一部第十九章~第二十一章:民主化の影響力についてのまとめ |
9 | 第二部第一章~第四章:個人主義 |
10 | 第二部第五章~第七章:結社の自由 |
11 | 第二部第八章~第十一章:利益の追求 |
12 | 第二部第十二章~第十六章:精神的生活 |
13 | 第二部第十六章~第二十章:産業 |
14 | トクヴィル『アメリカのデモクラシー(第二巻)』第三部と第四部についての概説 |
15 | まとめ |
その他 | |
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教科書 | トクヴィル 『アメリカのデモクラシー第二巻(上)』 岩波書店(岩波文庫) 2008年 第1版 訳書は岩波文庫の松本礼二訳を用います。第二巻の上巻であることに注意してください。 |
参考書 | 宇野重規 『トクヴィル――平等と不平等の理論家 (講談社メチエ)』 講談社 2007年 富永茂樹 『トクヴィル――現代へのまなざし (岩波新書)』 岩波書店 2010年 授業は少しずつ進んでいきますが,早めに全体像を知っておきたいという受講生には上記の二冊を薦めます。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(50%)、授業参画度(50%) 該当箇所を毎回読んでくること(平常点)は当然のこととして,報告者として議論のたたき台となりうるレジュメを作ること,積極的な質問を行って授業に貢献することが求められます(授業参画度)。 |
オフィスアワー | 授業終了時 |