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英語音声学1

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平成28年度以降入学者 英語音声学1
平成27年度以前入学者 英語音声学1
教員名 中村 光宏
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ 話しことばの科学入門
授業のねらい・到達目標 英語音声・音韻体系における分節的特徴とプロソディの特徴を学び,英語の言語としての特徴について理解を深め,英語音声を自覚的に運用するための音声学的視点を身につけることを目標とする。
授業の方法 毎回配付するハンドアウトに基づいて授業を進める。授業のトピックに合わせて,次のような活動も行う:①国際音声記号(IPA)によって音声を表記したり,IPA表記の文章を通常の文字表記に直したりする練習;②英語話者の発音(標準発音と地域アクセント)や日本語話者の英語発音の観察;③受講者同士による互いの発音の観察。
履修条件 なし
事前学修・事後学修,授業計画コメント ・授業内容を十分に理解するために,授業計画やハンドアウトで紹介する参考文献(の指定した箇所)等を読み,予習と復習をすること。
・授業計画の各回にある質問(Q)について,授業時までに準備しておくこと。その際,自分自身の考えや観察を記述する場合には,その根拠を明確にしておくこと。
授業計画
1 音声コミュニケーションと音声学
Q:言語音声はどのような情報を伝えているか?
2 日英語のリズム
Q:あなたの英語はリズムにのっているか?
3 強勢アクセントとピッチアクセント
Q:英語発音の「Receipt」と日本語発音の「レシート」はどこが違うか?
4 単語における強勢の位置
Q:英語発音の「Tokyo」と日本語発音の「とーきょー」はどこが違うか?
5 複合語の強勢と句の強勢
Q:英語発音の「Passport」と日本語発音の「パスポート」はどこが違うか?
6 イントネーション(1):音調句と音調
Q:「John said Susan telephoned after the party.」には2通りの解釈がある。どのように発音仕分けたらよいか?
7 イントネーション(2):情報と文アクセント
Q:文アクセントが置かれる単語には,どのような特徴があるか?
8 「キャットとカット」vs.「cat と cut」(1):日英語の母音
Q:Daniel Jonesが考案した基本母音は,どのように設定されるか?
9 「キャットとカット」vs.「cat と cut」(2):日英語の子音と子音連続
Q:3つの子音連続で始まる単語(例えば,STReet)を4つ書きなさい。同じ子音連続を使用しないこと。
10 日英語の音節
Q:英語発音の「Quick」と日本語発音の「クイック」の発音はどのように異なるか?
11 リズムと英語子音の発音
Q:「team」と「meat」における「t」の発音はどのように異なるか?
12 音声・音韻転移
Q:なまった英語発音(例えば,日本語っぽい英語発音)は,なぜ起こるか?
13 学習内容の整理
14 日英語の音声に関する調査・研究の実践
15 まとめ
その他
教科書 毎回の授業でハンドアウトを配付する。
参考書 John Wells, Longman Pronunciation Dictionary, Pearson Japan, 2008, 3rd edition
Daniel Jones (eds. by P. Roach, J.Setter, and J. Esling), Cambridge English Pronouncing Dictionary, Cambridge University Press, 2011, 18th edition
Peter Ladefoged and Keith Johnson, A Course in Phonetics, Cengage Learning, 2010, 6th edition
J.C. Wells, English Intonation, Cambridge University Press, 2006, 1st edition
ここに挙げたのは主要な参考文献(英語発音辞典を含む)である。その他の参考文献等は,毎回の授業で配付するハンドアウトで指示する。
成績評価の方法及び基準 試験(35%)、平常点(20%)、レポート(35%)、授業参画度(10%)
試験・平常点・レポート・出席状況に基づいて総合的に評価する。
レポート作成の注意点:授業中に提示する課題について,2000字程度のレポートを作成し期限までに提出する。他人の文章,Webページや図表などを,出典を明記することなく無断で使用した(=コピー・ペーストで作成された)レポートは評価対象としない。
オフィスアワー 本授業終了後、本館2F講師室にて10分間程度。回答は次回授業時とすることもある。

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