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社会学理論基礎演習2

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科目名 社会学理論基礎演習2
教員名 犬飼 裕一
単位数    1 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 自己言及性をめぐる社会学理論
授業のねらい・到達目標 社会学理論をめぐる東西思想の対決と融合を意図しています。ヨーロッパに出発する社会学は当然ヨーロッパ思想の枠内で考えてきました。ヨーロッパ思想が古代ギリシア以来守ってきた立場の一つが、自己言及性の排除でした。研究者(思想家、主体)は対象に対して一方的に研究し、思考し、評価する。例えば「客観性」という概念はこのような一方通行の思考に基づいています。これに対して東洋の思考は思考する主体(研究者、思想家)もまた共に関係を作りだしているという事実にこだわります。考えることは考えられることでもあり、同時に他者を理解することは自己への認識を他者に投射することでもある。これらの議論は、ようやく20世紀後半のヨーロッパでも論じられるようになったのですが、実は日本や中国ではむしろ当たり前の前提でした。
授業の方法 まず担当教員の著書『方法論的個人主義の行方 自己言及社会』の立場を説明していきながら、受講者との討論を通じて新しい課題を発見していくことにします。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 教科書『方法論的個人主義の行方』を読んできてください。
授業計画
1 自己紹介と導入
2 犬飼裕一『方法論的個人主義の行方』1
3 犬飼裕一『方法論的個人主義の行方』2
4 犬飼裕一『方法論的個人主義の行方』3
5 犬飼裕一『方法論的個人主義の行方』4
6 犬飼裕一『方法論的個人主義の行方』5
7 自己言及性の社会学理論をめぐる討論1
8 自己言及性の社会学理論をめぐる討論2
9 自己言及性の社会学理論をめぐる討論3
10 自己言及性の社会学理論をめぐる討論4
11 自己言及性の社会学理論をめぐる討論5
12 自己言及性の社会学理論をめぐる討論6
13 自己言及性の社会学理論をめぐる討論7
14 まとめとレポート制作支援1
15 まとめとレポート制作支援2
その他
教科書 犬飼裕一 『方法論的個人主義の行方』 勁草書房 2011年
成績評価の方法及び基準 平常点(80%)、レポート(20%)
オフィスアワー 授業時間割の決定後に発表します。

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