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科目名 | 近現代文学基礎研究1 | ||||
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教員名 | 武内 佳代 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 文学のなかの「犬」を読み解く:アプローチの方法と実践 |
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授業のねらい・到達目標 | 国語教科書に収録された小説作品には、様々な動物が出てきます。このような動物に注目しながら小説テキストを読み解くと、どのような小説の相貌が新たに見えてくるでしょうか。この授業では、松浦理英子の長編小説『犬身』を中心とした近現代の〈犬小説〉の輪読と各作品に関する発表・ディスカッションを通い、動物に焦点を当てた読解の視点を学ぶ。日本の近現代文学がどのように「犬」を表象してきたのか、また、そのイメージ化にはどのような時代性、および危険性や可能性があるのかを分析、検討し、様々なアプローチの方法を実践的に身につけていく。 |
授業の方法 | 動物や犬をめぐる様々な問題、および日本近現代文学における「犬」の特徴についての教員の講義に続いて、演習形式による発表(報告)とディスカッションを進めていく。発表は、一つの作品やパートについて一人で行い、みなで議論する予定。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 最初の二回で教員が本授業のコンセプトや「犬」の表象をめぐる問題提起を行い、共通理解を深める。三回目からは課題書について担当者が発表を行うことにする。 事前学修として履修者全員が課題小説を読み、発表者は発表の準備をしてくる。事後学修はコメントペーパーや議論の続きをすることにする。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス、作品・スケジュールの決定―国語教科書のなかの動物たち 【準備】高校の国語教科書の収録小説にどのような動物が描かれていたかを考えてくる |
2 |
「動物」という問題、「犬」と近現代日本文学の関係について 【準備】「犬」が登場する小説を調べてくる |
3 |
報告とディスカッション(1)―『犬身』第一章の前半 【準備】『犬身』第一章の前半を分析する |
4 |
報告とディスカッション(2)―『犬身』第一章の後半 【準備】『犬身』第一章の後半を分析する |
5 |
報告とディスカッション(3)―『犬身』第二章の前半 【準備】『犬身』第二章の前半を分析する |
6 |
報告とディスカッション(4)―『犬身』第二章の後半 【準備】『犬身』第二章の後半を分析する |
7 |
報告とディスカッション(5)―『犬身』第三章の前半 【準備】『犬身』第三章の前半を分析する |
8 |
報告とディスカッション(6)―『犬身』第三章の後半 【準備】『犬身』第三章の後半を分析する |
9 |
報告とディスカッション(7)―『犬身』第四章の前半 【準備】『犬身』第四章の前半を分析する |
10 |
報告とディスカッション(8)―『犬身』第四章の後半 【準備】『犬身』第四章の後半を分析する |
11 |
報告とディスカッション(9)―『犬身』結尾 【準備】『犬身』結尾を分析する |
12 |
報告とディスカッション(10)―姫野カオルコ『昭和の犬』の前半 【準備】姫野カオルコ『昭和の犬』の前半を分析する |
13 |
報告とディスカッション(11)―姫野カオルコ『昭和の犬』の後半 【準備】姫野カオルコ『昭和の犬』の後半を分析する |
14 | まとめ(1)―2000年代の犬小説についての検討 |
15 | まとめ(2)―「犬」の表象をめぐる議論 |
その他 | |
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教科書 | 松浦理英子 『犬身 上・下』 朝日新聞出版(朝日文庫) 2010年 上記以外の作品テキストについては教員が配布する予定だが、場合によっては各自購入することになる。 |
参考書 | 授業の中で適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(60%)、レポート(30%)、授業参画度(10%) 報告の内容、討論への参加態度の評価を平常点とする。 |
オフィスアワー | 水曜4限、木曜3限 7号館4階武内研究室。質問等がある場合は、事前にメールで予約すること。メールアドレスは授業で知らせる。 |