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科目名 | 美学史特殊講義2 | ||||
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教員名 | 高橋 陽一郎 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学専攻 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 近代藝術の思想を理解する |
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授業のねらい・到達目標 | ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer, 1788-1860)の主著『意志と表象としての世界』を手掛かりに、「藝術は何を表現するか」(あるいは「近代藝術は何を表現することを望んだか」)という問題を考え理解することを目的とする(その際、上記主著は初版[1818/19]と第三版の邦訳とを用いる)。題材として用いる上掲書の箇所は、第二版以降でいうところの第48・49・50節である。この箇所は哲学者が「歴史画」を念頭に置きながら、藝術の表現対象を―理念的なものか概念的なものか―論じている箇所である。この箇所を読解することで、近代の美学思想だけでなく、同時代の藝術作品の鑑賞の仕方に対する理解もある程度手に入れることが期待される。 |
授業の方法 | 講義と講読 |
履修条件 | なし |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 事前学修はとくに必要でないが、事後学修はその都度行うことが望ましい。また、18・19世紀の藝術に対しては、これを歴史的に相対化して単なる過去の遺物とせず、今なお人々に益することの多い藝術であることを意識して参加いただきたい。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:近代美学史とショーペンハウアー [準備]なし |
2 |
『意志と表象としての世界』の構成 [準備]第1回のプリントを復習すること |
3 |
「歴史画」について(1) [準備]第2回のプリントを復習すること |
4 |
「歴史画」について(2) [準備]第3回の講読箇所を復習すること |
5 |
「歴史画」について(3) [準備]第4回の講読箇所を復習すること |
6 |
「歴史画」について(4) [準備]第5回の講読箇所を復習すること |
7 |
「歴史画」について(5) [準備]第6回の講読箇所を復習すること |
8 |
「イデー」と「概念」について(1):『充足根拠律の四方向に分岐した根について』を手掛かりに [準備]第7回の講読箇所を復習すること |
9 |
「イデー」と「概念」について(2):『意志と表象としての世界』を手掛かりに [準備]第8回の講読箇所を復習すること |
10 |
「イデー」と「概念」について(3):種々の歴史画を手掛かりに [準備]第9回の講読箇所を復習すること |
11 |
「イデー」と「概念」について(4):種々の「イデー」概念 [準備]第10回の講読箇所を復習すること |
12 |
「イデー」と「概念」について(5):詩におけるイデーと概念 [準備]第11回の講読箇所を復習すること |
13 |
「イデー」と「概念」について(6):現代アートとの関係において [準備]第12回の講読箇所を復習すること |
14 |
「イデー」と「概念」について(7):音楽との関係において [準備]第13回の講読箇所を復習すること |
15 |
まとめ―近代における「藝術」 [準備]第14回の講読箇所を復習すること |
その他 | |
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教科書 | ショーペンハウアー(西尾幹二訳) 『意志と表象としての世界Ⅱ (中公クラシックス)』 中央公論新社 『意志と表象としての世界』初版(1818/19)の原著については、授業担当者がコピーで配布する。使用する教科書(邦訳)は三巻本のうちに第二巻のみであるが、テクストは古典的名著である上、第一巻や第三巻も参照することがあるので、三巻すべて揃えておくほうがよい。 |
参考書 | 授業中に適宜指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(50%)、授業参画度(50%) |
オフィスアワー | 授業後または水曜日の12:10~12:50(21202) |