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平成27年度以前入学者 | 日本史ゼミナール3 | ||||
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教員名 | 中村 順昭 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 日本古代史を研究する |
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授業のねらい・到達目標 | 日本古代史を学ぶために必要な知識と研究方法を習得することを目的とする。研究史を振り返り、これまでの諸説がどのような史料に基づくのかを確認しながら、史料に基づいて事実を探求する方法を学び、現在の研究の到達点を知ることで、自ら主体的に研究して卒業論文を作成する力を養う。 |
授業の方法 | 石母田正著『日本の古代国家』を輪読して、日本古代の国家や社会についての研究史を学ぶ。受講者が分担して、調査・考察した成果を発表し、受講生相互に質疑応答・討議しながら理解を深めていく。 |
履修条件 | 日本史ゼミナール1,2を修得済みであること |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 石母田正『日本の古代国家』は、1971年に刊行され、その後の日本古代史研究に多大な影響を与えている。この著書の内容を理解するとともに、その根拠となる史料の解釈を検討し、本書の後にこれを継承・発展させた研究、批判的な研究などを探し、その見解の対立点やそれぞれの根拠を調べて、現在の研究の到達点を明らかにするように努める。 受講生は、事前にテキストを通読した上で、各回の対象部分を精読して、疑問点を整理して出席すること。質疑・討議に積極的に参加することが必要である。 |
授業計画 | |
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1 | 日本古代史の研究方法〈講義〉 |
2 | 日本古代史研究の諸潮流〈講義〉 |
3 | 在地首長制論の研究史〈講義〉 |
4 | 国際的契機1.戦争と内乱の周期、権力集中の諸類型(以下、受講生の報告を中心に進める) |
5 | 国際的契機2.大化改新、天平期 |
6 | 大化改新1.史料批判の問題、王民制から公民制へ |
7 | 大化改新2.改新と東国首長層、改新政権の軍事的性格 |
8 | 大化改新3.権力構造について |
9 | 古代官僚制1.天智朝、天武・持統朝 |
10 | 古代官僚制2.東洋的専制国家、古い型の省と新しい型の省 |
11 | 第一次的生産関係としての首長制、徭役労働 |
12 | 田租と調の原初的形態、班田制の成立 |
13 | 首長制の生産関係の歴史的特質 |
14 | 生産力の発展と階級分化、国造制と国造法 |
15 | 生産関係の総括としての国家 |
その他 | |
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教科書 | 石母田正 『日本の古代国家 (岩波文庫)』 岩波書店 2017年 |
参考書 | 大津透ほか編 『岩波講座日本歴史 古代2』 岩波書店 2014年 大津透ほか編 『岩波講座日本歴史 古代3』 岩波書店 2014年 その他、授業中に紹介する |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(50%)、レポート(50%) |
オフィスアワー | 月曜3限に研究室(2号館9階2901) |