文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 史学科 > 西洋史概説1
日本大学ロゴ

西洋史概説1

このページを印刷する

平成28年度以降入学者 西洋史概説1
平成27年度以前入学者 西洋史概説1
教員名 林 亮
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 古代・中世のヨーロッパの歴史
授業のねらい・到達目標 「帝国」というテーマを軸とした古代・中世西洋の歴史を概観することで、EUに代表される「ヨーロッパ」という社会の成り立ちについて学修します。現代のフランスやドイツといった国家が生まれる以前のヨーロッパにおいては、「帝国」という枠組みで世界が成り立っていたことを学修し、何故ヨーロッパが現代に至るまでひとつの社会の単位として存続しているのかを理解します。これらの学修により、ヨーロッパ全体の大きな歴史の流れを把握し、現在のヨーロッパ各国およびEU全体に関わる諸問題への理解が深まります。
授業の方法 講義形式で行います。毎回、配布プリントをもとに教科書の指定した範囲の理解を確認しながら、当該回のテーマに沿ってより深く考察します。原則として板書は行いませんので、教員の話す内容を主体的にメモに取る姿勢が必須となります。
第5回目の授業で小テストを行います。
なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがあります。
履修条件 特になし
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業は、ある程度の年代、人名、用語といった知識を持っている前提をもとに、それらのより深い背景などを検討することを中心とします。従って、指定の教科書をよく読んで授業に臨んでください(事前学修)。
また、毎回の授業内容を自分なりに整理しまとめる作業が必要になります(事後学修)。
なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがあります。
授業計画
1 ガイダンス:授業の進め方や事前学修・事後学修の方法について、評価の方針について説明します
●事前学修:シラバスを一通り読んでおくこと
2 古代地中海世界1:古代史の概要
~ギリシア・ヘレニズム・ローマへと続く古典古代史の大きな流れと出来事の概要の確認
●事前学修:第1回授業で指示します
3 古代地中海世界2(古代ギリシア・共和政ローマ):民主政と帝国
~“アテネ帝国”という考え方、都市国家ローマが地中海帝国になる過程、など
●事前学修:第2回授業で指示します
4 古代地中海世界3(前期帝政ローマ):帝国の拡大と統治
~ローマ帝国における統治について、ローマ市民権の拡大、など
●事前学修:第3回授業で指示します
5 古代末期(後期帝政ローマ・ゲルマン民族大移動):古代世界の変容
~ローマ帝国の分裂、キリスト教の誕生、など
※授業内容の理解の確認として小テストを行います
●事前学修:第4回授業で指示します
6 中世1:中世史の概要
~フランク王国とその後のヨーロッパ各地の王国の歴史の大きな流れと出来事の概要の確認
※第5回授業で行った小テストの講評を行います
●事前学修:第5回授業で指示します
7 中世2(フランク王国・封建社会):ヨーロッパの誕生
~フランク王国の展開とその後の分裂、封建社会とは、など
●事前学修:第6回授業で指示します
8 中世3(神聖ローマ皇帝・ローマ教皇):中世的普遍主義の成立
~中世における教会と社会のかかわり、一番偉いのは誰か、など
●事前学修:第7回授業で指示します
9 中世4(金印勅書・公会議主義):中世世界の変質
~神聖ローマ帝国の分権化、ローマ教皇の権威低下、など
●事前学修:第8回授業で指示します
10 近世初期1:近世初期の概要
~ルネサンス期から宗教改革時点のヨーロッパの社会体制に至る歴史の大きな流れと出来事の概要の確認
●事前学修:第9回授業で指示します
11 近世初期2(ハプスブルク家):近世における神聖ローマ帝国
~ハプスブルク家による帝国統治、など
●事前学修:第10回授業で指示します
12 近世初期3(スペイン王国の成立):主権国家における王位継承
~イベリア半島におけるレコンキスタの完遂と政治的統合(スペイン王国)、ハプスブルク家によるスペイン王位継承、など
●事前学修:第11回授業で指示します
13 近世初期4(宗教改革):中世的普遍主義の終焉
~プロテスタント諸派の誕生、皇帝権・教皇権による秩序の限界、など
●事前学修:第12回授業で指示します
14 要点の確認
●事前学修:第13回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい
15 授業のまとめ:全授業のまとめと補足を行います
●事前学修:第13回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい
その他
教科書 岸本美緒ほか 『新世界史B(世B306)』 山川出版 2016年
授業はこの教科書の基本的な事項を把握している前提で行います。毎回指定する箇所を必ず熟読して、次回の授業に参加してください。なお、授業では、毎回プリントを配布します。
参考書 適宜、授業で紹介します。
成績評価の方法及び基準 試験(60%)、平常点(40%)
第5回目授業で行う小テストは途中経過の理解度を把握するために行うので、結果が悪くても成績評価へのペナルティとはなりません。
平常点では事前学修や事後学修を含めた取り組みの度合いによって評価します。
オフィスアワー 授業後、教室にて
備考 後学期に西洋史概説2(高草木邦人)を受講することが望ましいです。

このページのトップ