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平成28年度以降入学者 | 心理学1 | ||||
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平成27年度以前入学者 | 心理学1 | ||||
教員名 | 池見 正剛 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 基礎心理学のトピックスを概観する |
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授業のねらい・到達目標 | 【授業のねらい】心の世界を“知覚、認知、情動、人格、遺伝”といった視点から紐解く。生物学、行動遺伝学、大脳生理学などの隣接領域に内容が及ぶ事もある。一見役に立たちそうにない、ある種の知識は人を大きく見せ、周囲からの信頼とリーダーシップをもたらす。リベラル・アーツ(一般教養科目)はそのためにある。 【到達目標】本授業の受講により、他者の行動や心に関する自分の素朴な認識を改めることができる。何気ない心の動きの背後にあるメカニズムを予測することができる。こうした知識を他者に分かりやすく説明できる。更に新たな疑問点が生まれ問題意識と知識欲が芽生える。 |
授業の方法 | 配布資料に沿って講義する。心理学科の学生が習得すべき、心理学研究のための専門知識よりも、人間と社会の生々しい本質を理解する為の心理学的トピックスを紹介する。毎回難解な小テストを行う。小テストによる履修制限を行った場合、ガイダンスy当日の欠席者は履修できない。 |
履修条件 | 心理学科“以外”の学生を対象とする。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 事前学習:シラバスで事前に授業内容を確認し、そのトピックスや専門用語、関連する話題に関して調べておく(所要時間は90分を目安とせよ)。 事後学習:授業内容に関して理解が不足していた点や疑問点を自分なりに調べなおしておくこと。また授業内容に関連する書籍のレビューをAMAZONで調べて、興味を惹くものをウィッシュリストに入れておく(所要時間は90分を目安とせよ)。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス 授業計画、成績評価方法、毎授業の最後に行う小テストの形式の説明 小テストによる履修制限を行った場合、当日の欠席者は履修できない。 |
2 |
パブロフの条件反射は、生き残る上で何の役に立つのか? -勝手に因果関係を学習する脳- レスポンデント条件づけ、各種反射機能との関連 プラシボ効果 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
3 |
罰のない世界は可能か? -罰を全否定する一部の行動学者たち- オペラント条件づけ、他行動・相容れない行動の分化強化、ヒューマニスティックな論理化、やわらかな罰 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
4 |
感情は生存の役に立つのか? -楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるという学説- 判断を支援する感情、吊り橋実験は何を物語るのか、互恵的利他主義 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
5 |
記憶はなぜ変容するのか? -みんな正しいと信じている自分たちの記憶- 潜在記憶、事後情報効果、無意識の剽窃、スキーマと記憶の関係 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
6 |
人格テストは自己を映し出す鏡か? -エゴグラムで性格を測定してみる- 交流分析理論、自我には5つの側面がある [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
7 |
ヒトは外界を“目で見ている”というより“脳で想像”している -視覚神経がこなす膨大な情報処理- 非感性的完結化、大きさ距離不変の法則、奥行き知覚のメカニズム、逆さ眼鏡の実験、視知覚の恒常性 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
8 |
DVD鑑賞 映画作品を通して人の心理を考える |
9 |
意識が判断する前に、無意識が判断している -準備電位の存在は何を物語るのか- B.リベットの実験がもたらした波紋、無意識の再評価に関する最近の動向 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
10 |
人類は最初、意識を持ち合わせていなかったのか? -意識はそれほど必要ないのかもしれない- J.ジェインズの主張、その心理学的、大脳生理学的、精神病理学的、歴史的根拠。 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
11 |
私が私を制御していると感じるのは錯覚なのか? -異常な精神を通して考える正常な精神の実像- 意識と体、解離性障害と多重人格障害 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
12 |
何が人の幸福を決めるのか? -年収か、性格か、それとも遺伝なのか- SWB(主観的幸福感)、年収と幸福の関係、内向性と外向性、順応水準説、幸福の遺伝率 [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
13 |
なぜこんな男を好きになるのか? ―遺伝子に翻弄される愛― 進化心理学、実効性比、配偶戦略、配偶者防衛、浮気の生物学的効用、ミュージシャンはなぜもてるのか? [準備]上述のトピックスや概念について、その意味内容と関連する話題を調べておく(所要時間90分) |
14 |
到達度の確認 これまでの授業で紹介した理論や専門用語について理解度を調べるテストをオンライン上で行う。 [準備]以上の授業で説明したトピックスや概念について復習しておく(所要時間90分) |
15 | 総括および全学生の到達度確認課題提出状況の確認 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 毎回の授業で紹介する |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(100%) 毎回の授業の終わりに到達度の確認を行い、その合計得点で評価する。講師の説明をよく聞いてノートをとっていないと回答できない内容なので、毎回出席していても不合格の学生は例年何人もいる。到達度の確認は不正が困難な方法で施行される。欠席すると、その分合計点は当然下がる。全受講生の2割が不合格となるので、その点をよく理解して履修を検討する事。 |
オフィスアワー | 授業終了後,教室または講師室にて30分程度 |
備考 | 私語などで授業を妨害した場合,学生証の提示を求め、それ以降の受講を認めない。学生証の不携帯は学生証の提示拒否とみなす。 |