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平成28年度以降入学者 | 上代文学講義2 | ||||
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平成27年度以前入学者 | 上代文学講義2 | ||||
教員名 | 梶川 信行 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 『万葉集』の渡来系の人たち |
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授業のねらい・到達目標 | 現代の日本人の生活は多様な文化が融合したものと言えるが、その顕著な事例が食生活であろう。宗教的なタブーがないこともその一因だが、伝統的な米飯の文化の中に、さまざまな国の料理が含まれている。これは排他的な一神教とは異なり、「八百万の神」の国だからこその柔軟性であろう。 『万葉集』も、どんな神でも受け入れ可能な「八百万の神」の世界である。そもそも漢字・漢文で書かれているということ自体、7、8世紀の東アジアにおけるグローバル化を体現しているが、そこに登場する人々も、漢系(中国)の渡来氏族の人ばかりでなく、百済系、新羅系、高句麗系など、実に多様である。しかも、彼らに対して、決して排他的ではない。『万葉集』は、そうした社会を基盤としては生まれた歌集である。 本講義では、渡来系氏族の人々に注目することを通して、『万葉集』に見られる歌文化がどのように形成されたのかという問題を考えてみたいと思う。それは、古代の歌とはどのようなものかという、その本質に迫る方法の一つにほかならない。 |
授業の方法 | 毎時間プロジェクタを使用し、できるだけ多くの画像を見せつつ講義をすることで、理解が深められるようにするつもりである。また、授業中に小さな課題を与えることも考えている。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 事前学習等の教材については、Blackboardに掲載する。また、復習のため、その日の授業のもっとも重要な教材もBlackboardに載せておく。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス 『万葉集』における渡来系氏族の概要 |
2 | 漢系 田辺史福麻呂 |
3 | 漢系 秦許遍麻呂 |
4 | 漢系 秦忌寸朝元・秦忌寸石竹 |
5 | 百済系 葛井連広成 |
6 | 百済系 葛井連大成 |
7 | 百済系 葛井連諸会 |
8 | 百済系 麻田連陽春 |
9 | 百済系 大石蓑麻呂 |
10 | 百済系 吉田連宜 |
11 | 百済系 文忌寸馬養 |
12 | 新羅系 尼理願 |
13 | 高句麗系 高麗朝臣福信 |
14 | 課題学習 |
15 | まとめ |
その他 | |
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教科書 | 鶴久・森山隆 『萬葉集』 おうふう 1972年 |
参考書 | 授業中、適宜指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(30%)、レポート(70%) 授業の内容を反映しないレポート、参考文献を丸写ししたレポートは、評価の対象としない。 なお、レポートの書き方、評価の方法などに関するプリントを11月頃に配布する予定である。 |
オフィスアワー | 月・木・金。時間は開講時に伝える。 |