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科目名 平成28年度以降入学者 |
高等教育論 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
高等教育論 | ||||
教員名 | 羽田 積男 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 現代の教育課題としての高等教育を、より広くより深く理解することをテーマとする。アメリカやヨーロッパなど世界の高等教育の制度的な側面に焦点を合わせつつ、生起する日本の高等教育の課題も取上げながらすすめる。授業では、特に学生がアクティブラーニングの方向に向かうよう心掛ける。古典古代の学校から説きおこし、大学がやがて高等教育の制度となるまでを歴史的に捉え、21世紀における発展の様相をも把握する。高等教育は国家の諸制度、社会や経済、歴史や文化などを離れて存在しないことを理解することが重要である。つまり、高等教育は、民主主義、資本主義経済や自由経済社会などの社会制度、国民国家や地域社会の文化と深く関係しているのである。 |
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授業のねらい・到達目標 | さまざまな課題を抱える現代の高等教育を、その歴史的、制度的な展開を概観することからはじめ、生起しつつある最新の諸問題を考察することを通して、現代の高等教育制度の全体像を理解することをねらいとする。特に日本やアメリカにおける高等教育の改革の動向について言及しつつすすめたい。将来、高等教育などの分野において活躍できるよう基礎的な知識を身につけることとを到達目標とする。 |
授業の方法 | この授業は、学生の主体的な課題への取組みを重視しつつ、主として講義法で授業をすすめるが双方向の授業になるように心がける。インターネットなどを駆使して最新の情報を集めながら、高等教育制度の変革の動向や高等教育の構造変革などをリアルタイムで把握し理解する。 |
履修条件 | なし。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業計画に沿って学生各自が自主的に事前学習をしておくことが強く望まれる。授業では次回の授業の予告をし予習が行えるように導く。その際には、参考文献はいうまでもなく、インターネットやスマートフォンなどを駆使して自学自習することが望まれる。反転授業などの手法をも導入したいとも思っている。授業後は直ちに復習することを期待したい。 |
授業計画 | |
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1 | はじめに ―高等教育とはなにか― |
2 | 古典古代期の学校 ―アカデメイアとアテネの学校― |
3 | 中世大学と大学モデルの伝播 |
4 | 近世大学の理念 -フンボルト大学 教育と研究- |
5 | 近代大学と大学院の誕生 -ジョンズ・ホプキンズ大学- |
6 | アメリカの大学 ―カレッジからユニバーシティ、マルチバーシティへ― |
7 | 現在の高等教育システム ―カリフォルニア州の高等教育- |
8 | 大学の構造 ―学士課程・大学院、教養教育と専門教育- |
9 | 教育の仕組み:科目選択制、単位制、主専攻・副専攻、GPA 授業評価 |
10 | 短期高等教育 ―カリフォルニア州のコミュニティカレッジ― |
11 | 女子のための高等教育 ―セブンシスターズから共学化へ― |
12 | 少数派・障がい者のための高等教育 |
13 | オンライン型高等教育、営利型大学の発展と課題 |
14 | 世界の留学 ―アメリカ大学を中心として- |
15 | 授業のまとめ |
その他 | |
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教科書 | なし。 |
参考書 | 吉見俊哉 『大学とは何か (岩波新書)』 岩波書店 2011年 第1版 授業初回において参考書一覧を配布して、総合的な読書案内をする。授業各回においても授業の内容に即して適宜に紹介する。授業に必要な資料などはコピーを配布する予定である。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、授業参画度(30%) 授業への参画度も重視する。受講者数によっては、定期試験に代えてレポート課題を課す。その場合の課題名や執筆要領などは授業時に示す。 |
オフィスアワー | 水曜日6時限 羽田研究室 |
備考 | 授業には、スマートフォン・タブレットなどを携帯することが望ましい。 |