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平成28年度以降入学者 | 近代文学講義2 | ||||
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平成27年度以前入学者 | 近代文学講義2 | ||||
教員名 | 竹田 志保 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 〈メロドラマ〉を読む |
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授業のねらい・到達目標 | 〈メロドラマ〉とは、ジャンルを示すだけでなく、モチーフ、ドラマの形式、演出のあり方などとしても使用される極めて定義の困難な用語である。一方では単に俗情的であることを指して、あるいは女性向けのジャンルであることを指して、とかく否定的な文脈で使用されることが多い。しかし〈メロドラマ〉とは、伝統的な価値観が失われた不安定な近代社会において、道徳的な秩序や美徳を回復するための文化形式として支持されてきたものである。類型化・単純化された善悪の図式と、ご都合主義、「お涙頂戴」的な感傷性を特徴とする物語様式は、読者に現実逃避的な快楽を与えつつ、現実の諸問題への対処の仕方、近代社会のあるべき規範を確認させるものとなる。そして時にはそのような規範を提示しながらも、ときに解決不可能な矛盾を露呈させ、規範自体に亀裂を生じさせもする。本講義では、〈メロドラマ〉を、そうした社会的言説と物語との拮抗する場として読み解いていくことを試みたい。明治から昭和にかけての〈メロドラマ〉の系譜をたどりながら、同時代言説と物語の分析を行い、その時代のイデオロギーと、人々の欲望のあり方を考察する。 |
授業の方法 | 授業は講義形式をとる。プリント資料を配布し、それに基づいて解説をする。随時、受講者に対してコメントカードの提出も求める。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 業内で対象テクストについてのコメントカードの提出を求める場合があるので、事前に指定されたテクストを熟読の上受講すること。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス |
2 | 〈メロドラマ〉概論 ① メロドラマの歴史 |
3 | 〈メロドラマ〉概論 ② メロドラマ研究の展開 |
4 | 〈メロドラマ〉概論③ メロドラマと女性 |
5 | 〈メロドラマ〉概論④ 映画と文学 |
6 | テクスト読解① 明治期のメロドラマ(徳冨蘆花『不如帰』他) |
7 | テクスト読解② 明治期のメロドラマ(尾崎紅葉『金色夜叉』他) |
8 | テクスト読解③ 大正期のメロドラマ(菊池寛他) |
9 | テクスト読解④ 大正期のメロドラマ(久米正雄他) |
10 | テクスト読解⑤ 昭和期のメロドラマ(吉屋信子他) |
11 | テクスト読解⑥ 昭和期のメロドラマ(戦時下のメロドラマ) |
12 | テクスト読解⑦ 戦後のメロドラマ(菊田一夫『君の名は』他) |
13 | テクスト読解⑧ 戦後のメロドラマ(石坂洋次郎他) |
14 | テクスト読解⑨ 現代のメロドラマ |
15 | まとめ |
その他 | |
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教科書 | 教科書は特に指定しない。適宜プリントを配布する。 |
参考書 | 授業内で指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(40%)、レポート(60%) 平常点は、授業の出席状況、コメントカードや課題などの内容・提出状況を基に評価する。全授業回数の1/3以上を欠席した場合は、単位を認めない。 |
オフィスアワー | 授業終了時 |