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科目名 平成28年度以降入学者 |
教理学2 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
教理学2 | ||||
教員名 | 服部 弘瑞 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 仏教教理の諸問題 |
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授業のねらい・到達目標 | 「仏教とは何か」と問われる場合、一般的にはその教え、即ち教理が如何なるものかが問われていることになろう。しかし、仏教には約二千五百年の歴史があり、教理史があるので、多種多様な教理が見られるのである。この授業では、その仏教教理史の起点にあたる原始仏教、わが国で様々な教理を体系化した空海の十住心、また現代まで広く信仰されている浄土教の教理の諸問題に関して、時には資料を読みながら、共に学び、考え、そして探求してゆく。そしてこの授業を通して仏教の教理に関する様々な知識を身につけるとともに、学問してゆくことを学ぶ。 |
授業の方法 | 基本的には講義&演習形式で授業を進めてゆく。 即ち、原始仏教から現代仏教に至るまでの仏教の教理の主要な諸問題について講義したり、また時にはその教理に関係する資料を共に読みながら授業をしてゆく。今年度は原始仏教、空海の十住心、また浄土教の教理の諸問題について共に学び、探求してゆく。また、第12回の授業の時に、「仏教の教理」に関わるテーマを各自設定して書いた小論文 (1200字以上) を提出して戴く。今年度も第13回に本学の教授でおられた玉城康四郎博士のことを紹介したい。 |
履修条件 | 評価は、出席点・平常点(出席すること・コメントペーパーを書くこと・資料を読むことなど)40% と第12回の授業の時に提出する「仏教の教理」に関わる小論文(1200字以上)60% によってなされるので、出来るだけ出席し、出来るだけ内容のある小論文を提出して戴きたい。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 毎回の授業内容を復習し、そこで興味をもったことや疑問に思ったことは自分で出来るだけ調べ、探求しながら授業にのぞむこと。またどれだけ調べても、探求しても解決し得ない問題に関しては、毎回授業の最後に提出するコメントペーパーにその問題について書くようにすること。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション 仏教とは何か? ─ 仏教教理史を概観して ─ [準備] 原始仏教における涅槃について調べてくる |
2 |
原始仏教における「涅槃」の問題 [準備] 原始仏教における十二縁起と四聖諦について調べてくる |
3 |
原始仏教における「十二縁起」と「四聖諦」の問題 [準備] 原始仏教における八正道について調べてくる |
4 |
原始仏教における「道」の問題 ─「八正道」の問題を中心として ─ [準備] 仏教の業について調べてくる |
5 |
原始仏教・部派仏教・大乗仏教 ―「業」の問題を中心として ― [準備] 空海と十住心の前半を調べてくる |
6 |
空海の生涯と空海の十住心の教理について ─ 第一住心から第五住心までを読む ─ [準備] 十住心の後半を調べてくる |
7 |
空海の十住心に見られる教理について ─ 第六住心から第十住心までを読む ─ [準備]『阿弥陀経』と「浄土」について調べてくる |
8 |
『阿弥陀経』に見出される教理について ─「浄土」とは? ─ [準備]『観無量寿経』と「念仏」について調べてくる |
9 |
『観無量寿経』に見出される教理について ─「念仏」とは?─ [準備]『大無量寿経』と「誓願」(本願) について調べてくる |
10 |
『大無量寿経』に見出される教理について ─「誓願」(本願) とは?─ [準備] 親鸞と『正信偈』の前半を調べてくる |
11 |
浄土教教理史を概観する ─ 親鸞 の『正信偈』(前半) に学ぶ ─ [準備]『正信偈』の後半を予習し、七高僧について調べてくる |
12 |
浄土教教理史を概観する ─ 親鸞 の『正信偈』(後半) 〔七高僧〕に学ぶ ─ [準備] 玉城康四郎博士、並びに博士の研究について調べてくる |
13 |
玉城康四郎博士の仏教研究等について 《「仏教の教理」に関する小論文(1200字以上) を提出!》 [準備] 近現代の日本の仏教について調べ、「これからの仏教」についての自分の考えをルーズリーフ (B5) に書いてくる(課題学習の課題) |
14 | 課題学習 |
15 |
総括 ─ 「仏教の教理」に関する小論文の講評 近現代の日本の仏教について 「これからの仏教」を考える ─ |
その他 | |
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教科書 | 特定の教科書は用いないが、時にはプリントの資料を用いて授業を進めてゆく。 |
参考書 | 服部弘瑞著 『原始仏教に於ける涅槃の研究』 山喜房佛書林 2011年 空海著 高野山大学編 『十巻章 改訂版』 高野山大学出版部 1966年 中村元・早島鏡正・紀野一義 訳注 『浄土三部経 上・下』 岩波文庫 1963年 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(40%)、レポート(60%) 総合的に評価する。即ち、出席点・平常点〔コメントペーパーに書くこと、資料を読むこと、また課題学習の時の提出物に基づいて〕(40%)、また第12回の授業の時に提出することになっている「仏教の教理」に関わる「小論文」〔1200字以上〕(60%) によって評価する。その「小論文」は、「仏教の教理」に関連するテーマを各自設定し、各自なりの方法で書いて戴いて結構であるが、その評価は内容・表現・独自性などの点より見て総合的になされる。 |
オフィスアワー | 水曜日の5時限目に受け付けたいと思っているので、オフィースアワーに来られたい方は授業の後にでも申し出ること。 |
備考 | なし |