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科目名 平成28年度以降入学者 |
環境教育論 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
環境教育論 | ||||
教員名 | 生方 秀紀 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 環境問題の現状と過去を凝視し、環境問題の原因となる社会・経済的メカニズムの在り方をも問う、新しい環境教育像をデザインする。 |
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授業のねらい・到達目標 | ◇現代の環境問題について概観し、その原因を産み出している人間の社会・経済のメカニズムを追究する。更に、環境に対する人間の在り方を問い直す環境倫理の諸説を参考にすることで、環境に対して持続可能な社会を切り拓く、新しい環境教育の方向性を見出すことを、授業のねらいとする。 ◇到達目標は、 (1)主要な環境問題について、その社会・経済的原因を指摘できる。 (2)環境倫理の中から環境問題の解決や環境意識の向上に有効である概念をすくい上げ、それをベースに置いた、自分なりの環境教育の授業プランを組み立てることができる。 |
授業の方法 | ◇毎回のテーマに即して、教員が自身の論説の要点、重要文献の抜粋、環境・環境教育に関するデータ・画像等を提示しつつ、講義を行う。 ◇学生は、毎回配布されるミニ・レポート用紙に、その回のテーマや講義内容に関連した課題を明記した上で、現時点での自分の意見や疑問を書き、講義終了時に提出する。 ◇2回目授業からは、前回提出されたミニ・レポートのうち教員が選定した3,4点について作成者に発表してもらい、質疑応答および講評を行う(冒頭の5~10分間)。 |
履修条件 | 特になし。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 学生は、予習・復習を行い、自分の意見や疑問をミニ・レポートに簡潔に記述ができるように準備して、授業に臨む。 |
授業計画 | |
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1 | 環境教育の系譜:自然保護教育、公害教育、ベオグラード憲章、トビリシ勧告ほか |
2 | 現代の環境問題:気圏・地圏・水圏 |
3 | 現代の環境問題:生物圏 |
4 | 現代の環境問題:資源・エネルギー・人口 |
5 | 人間活動と環境:農業革命・産業革命後の経済社会と環境 |
6 | 人間活動と環境:グローバル化した社会と環境 |
7 | 古今東西の自然観:アニミズム、キリスト教、儒教、仏教に見る自然観・環境観 |
8 | 環境倫理の系譜:エマーソン、ソロー、ミューア、レオポルドほか |
9 | 現代の環境倫理:ハーディン、ネス、パスモア、テーラー、フレチェット、キャリコットほか |
10 | グローバル化した社会と環境:グローバル経済の成果と弊害、南北問題、環境への影響 |
11 | 持続可能な開発とESD:ブルントラント委員会、アジェンダ21、テサロニキ宣言、国連ESD |
12 | 持続可能性への環境教育(1):地球の未来と環境教育、環境問題解決を引き寄せる環境教育 |
13 | 持続可能性への環境教育(2):環境問題とその原因を探る(学生参加型授業) |
14 | 学校教育における優れた環境教育実践事例の紹介 |
15 | 個人レポート発表会:グループセッション、全体交流、教員による講評および講義全体の総括 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない。毎時、授業プリントを配布する。 |
参考書 | 尾関周二(編) 『環境哲学の探求』 大月書店 1996年 生方秀紀・神田房行・大森享(編) 『ESD(持続可能な開発のための教育)をつくる―地域でひらく未来への教育』 ミネルヴァ書房 2010年 日本環境教育学会(編) 『環境教育』 教育出版 2013年 日本環境教育学会(編) 『環境教育辞典』 教育出版 2013年 川嶋宗継・市川智史・今村光章(編) 『環境教育への招待』 ミネルヴァ書房 2002年 環境教育・環境問題の個々のトピックに関して、コンパクトな知識を得る(あるいは確認する)には『環境教育辞典』が、ESD(持続可能な開発のための教育の本質的なところを知るには、『ESD(持続可能な開発のための教育)をつくる―地域でひらく未来への教育』がお薦め。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(40%)、レポート(60%) ここで「平常点」とは、毎時間配布される要旨に学生が記入して提出する「ミニ・レポート」の評点の総計を指す。「レポート」とは、教員が課した課題に基づく期末レポートの評点を指す。 |
オフィスアワー | 毎回の講義直後の10(最大30)分間、教員が学生の個別の質問等に対応する。 |