文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 史学科 > 外国考古学概説2
日本大学ロゴ

外国考古学概説2

このページを印刷する

平成28年度以降入学者 外国考古学概説2
平成27年度以前入学者 外国考古学概説2
教員名 小泉 龍人
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 現代都市文明のルーツ
授業のねらい・到達目標 オリエントでは、5千年前までに世界最古の都市が誕生した後、シュメール都市国家をへて、約4千年前のウル第三王朝で領域国家が完成した。そして、約3千年前になると、新アッシリアをはじめとした世界帝国の段階へと入り、新バビロニアやアケメネス朝ペルシアといった帝国が栄華を極めた。この間、西アジアを中心としたオリエントは、兵器開発、演劇、コイン鋳造、道路網整備などつねに世界をリードして、現代文明の基礎をかたちづくってきた。本授業では、古代オリエントにおいて、現代の都市文明につながるさまざまなルーツがどのように形成されていったのかを考古学的な目線で学ぶことをねらいとしている。
授業の方法 本授業は講義形式で行い、オリエントの歴史時代について詳しく解説していく。毎回プリントを配布し、おもにパワーポイントを活用する。順番・内容の変更もあり得る。講師の海外出張(発掘調査、国際学会)等により休講になる場合は、補講を実施する予定。
履修条件 オリエントの歴史や海外の考古学に興味のある学生向き。外国考古学概説1を履修済みであることが望ましい。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 事前に、授業計画に記された当該日の授業内容を事前に確認しておく。授業後、質問等があれば、直接もしくはメール(ガイダンスにて伝える予定)を活用して尋ねる。
授業計画
1 受講ガイダンス−対象地域・時代等の概説
2 集落から都市まで−オリエントにおける都市誕生
3 都市国家から領域国家まで−オリエントにおける都市発展
4 兵器の開発−新アッシリア帝国の拡大
5 都市の知−アッシュルバニパル王の図書館
6 バベルの塔−新バビロニア帝国の栄華
7 都市の祭りと演劇−マルドゥク神の新年祭
8 インゴットからコインへ−リディアの鋳造貨幣
9 多民族の融和−アケメネス朝の完成させたオリエント帝国
10 都市を結ぶ道路網−サトラプ制と宿場
11 アッシリア、バビロニア、アケメネスの築いた都市文明
12 「ノアの箱船」のルーツ−ワインの起源を探る
13 サラット・テペ遺跡−ティグリス川上流域の緊急発掘調査
14 レポート作成にあたっての解説
15 まとめ・予備
その他
教科書 とくに指定しない。毎回、授業レジュメを配付する予定。
参考書 小泉龍人 『都市の起源−古代の先進地域=西アジアを掘る (選書メチエ)』 講談社 2016年 第1版
ほかはプリントにて知らせる。
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(20%)、リアクションペーパー(20%)
授業内試験(60%):授業内容を理解した上で論述しているかどうかを評価。授業参画度(20%):遅刻2回で欠席扱いとし、私語・飲食等の授業の妨げとなる言動や、授業に関係のない内職等の行為に対しては厳正に対処。リアクションペーパー(20%):適宜実施して授業の理解度を評価。
オフィスアワー 質問等は授業後、もしくはメール(ガイダンスにて伝える予定)。

このページのトップ