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ドイツ語基礎演習4

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平成28年度以降入学者 ドイツ語基礎演習4
平成27年度以前入学者 ドイツ語基礎演習4
教員名 宮澤 義臣
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学科
学期 後期 履修区分 必修
授業テーマ ドイツ語で学問できるために!
授業のねらい・到達目標 1年時後半に学習した複雑なドイツ語文法事項にスポットライトを当てて学ぶので,難しいと感じる部分の知識理解が向上します。
演習問題を繰り返しながら既習の文法事項を振り返るので,理解できたという充実感が得られます。
さらに中級文法へ橋渡しをしますので,ドイツ語を使える楽しさが体験できます。
3年生へ進級してゼミや卒業研究でドイツ語の文献を読みこなせるような,またドイツ語のレジュメが書けるようなドイツ語応用力が身につけられるチャンスになります。
授業の方法 1.授業前半では出席者に質問しつつ文法事項を振り返ります。
2.授業後半では演習問題を解きながら,既習の文法を完全なものにします。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業に際しては独和辞典を必ずお持ちください。
【事前学修】毎回宿題が出ますのでこれが次回の授業のための事前学修になります。文法事項や変化語尾に自信のない人は1年次に学んだ教科書等を参考書を使って宿題に取り組んでください。(この予習があなたの授業理解度を高めます。)
【事後学修】宿題は翌週に添削されて返却されますが,復習として必ず解き直して下さい。解き直しは知識理解の定着には非常に効果的です。やりっ放しは厳禁です。受講者の理解度によっては個別に事後学修のための課題を課して提出を求める場合があります。
事前学修のために課した宿題は成績の対象になりますので,ブラックボードのコンテンツにpdfファイルにて掲示しておきます。授業欠席者は必ずダウンロードし,出席者と同じく次回提出期限までに提出します。欠席のためにできなかった等の理由は考慮されません。御注意下さい。
授業計画
1 前学期の復習
前学期までに復習したことが身についているか確かめる実力診断テストをします。
【事前学修】ブラックボードに添付されたされた宿題に取り組んでください。
2 分詞の作り方・冠飾句に慣れる
ジャーナリズムの文章・論文に多用される冠飾句を現在分詞・過去分詞の作り方を復習しながら理解,応用する練習をします。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
3 形容詞の語尾をマスターする
なぜ形容詞の付加語的用法には語尾が必要なのかを実例で理解した後,正しい語尾変化が簡単にわかるように訓練します。
【事前学修】ブラックボードに添付されたされた宿題に取り組んでください。
4 再帰表現と態,アスペクト
再帰表現の成り立ちを認識し,前置詞目的語の割り出しや他動詞の自動詞化など的確な言語分析ができるように訓練します。
【事前学修】ブラックボードに添付されたされた宿題に取り組んでください。
5 従属接続詞と副文
動詞の位置に注意するように徹底的に学びます。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
6 実用演習テスト①
実際のドイツ語文を聴いていままでの知識を試すテストです。(成績評価に大きく影響するので必ず受験して下さい。)
【事前学修】ブラックボード上に添付された実用演習テスト用音声ファイルを,意味や単語のスペリングが頭に浮かぶくらい何度も繰り返し聞いてください。
7 副文と不定詞の役割
単文から複雑な文(複文)へ言語理解を発展させる訓練です。
文構造を大きな眼で見ると,関係文も,冠飾句も,zu不定詞も同じ付加語的役割を演じていることが分かります。今回はこうした現象を例文と演習問題で認識し,複雑な文章でも怯まずに理解できる力を養います。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
8 受動態
何のために受動態が存在しうるのか実際の使用例から体験します。受動態は単なる能動文からの書き換えではないことを学びます。また自動詞の受動,状態受動,bekommen受動といった詳しい受動態の知識も身につけます。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
9 zu不定詞の演習
第7回講義で学んだことから,zu不定詞の用法を重点的に取り上げ,演習形式で完全習得できるように訓練します。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
10 助動詞の重複と副文
前学期では助動詞の基本的な部分を復習しましたが,今回は応用編です。助動詞が重ねられること,完了形にした場合,準助動詞(lassen, sehen, hören, helfenなど)の存在,副文にした場合の語順(特に二重不定詞がある場合)など専門のクラスでなければ触れないルールについて学び取ります。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
11 関係文に慣れる
関係詞が何のためにあるのか身を以て体験しましょう。(文法問題のために関係詞があるのではありません。ここで関係文の成り立ちを追体験する演習問題を通して,関係代名詞は複雑ではないことを認識していきます。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
12 実用演習テスト②
実際のドイツ語文を聴いてままでの知識を試すテストです。(成績評価に大きく影響するので必ず受験して下さい。)
【事前学修】ブラックボード上に添付された実用演習テスト用音声ファイルを,意味や単語のスペリングが頭に浮かぶくらい何度も繰り返し聞いてください。
13 授業内試験と解説
試験の概要は12回の授業でお知らせします。初見の問題なので辞書・授業ノートの参照が可になります。
【事前学修】前回までの授業で学んだことをノートにまとめておいてください。実力になるでしょう。
14 ドイツ語作文に挑戦する
与えられたテーマについてドイツ語で作文する教室外学習です。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
15 今年度のまとめ
3年生への橋渡しとして,習得すべき内容を再点検し,補習や質疑応答を行います。
【事前学修】前回授業で配布された宿題(ブラックボードにもpdfファイルで添付されています。)に取り組んでください。
その他
教科書 市販の教科書は使いません。様々な文法書や練習問題をプリントして配布し使ったり,教員の自作プリントで学びます。
参考書 Ursula & Rudolf Hoberg, Duden Pur Deutsche Grammatik:Duden Pur, Dudenverlag, Mannheim, 2011, 1 edition
C.Zorach, C.Melin & E. A. Kautz, English Grammar for Students of German:The O&H Study Guides, The Olivia and Hill Press, 2009, 5 edition
Bruce Donaldson, German An Essential Grammar:Essential Grammars, Routledge, 2007, 1 edition
ドイツ語文法の規範は何と言っても Duden の文法書です。しかしDer Duden 4 Grammatik は2年生では読みこなすのは大変です。最近コンパクト版として登場した Duden Pur Deutsche Grammatik は学校文法の延長線上にありますが,よく書けている参考書です。手帳サイズで体裁も Moleskin の手帳のようにファッショナブル。是非カバンに忍ばせておきたいものです。

English Grammar for Students of German はアメリカの大学生がドイツ語を学ぶときにぶち当たる疑問に丁寧に答えた文法書です。たった178ページの中に様々な基本的な解説(日本だったら独文科の学生が質問したら恥ずかしいようなあまりにも初歩な文法まで!)が英語とドイツ語の例文で対照的に載っているのが非常に役立ちます。

German An Essential Grammar は著者がドイツ語のみならずオランダ語,アフリカーンス語の研究者で英語のネイティヴであるゆえにとても的を得た文法解説と例文を載せています。痒いところに手が届く文法書で,特に統語論(Syntax)については日本語で書かれたどの文法書よりもコンパクトかつ有意義な内容です。ドイツ語をマスターしたい方はDuden文法とともに座右の書にすべき本です。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(40%)、授業参画度(20%)、実用演習テスト①および②の成績(30%)、第14回教室外学習課題の成績(10%)
授業内テスト(13回目),実用演習テスト①(6回目),実用演習テスト②(12回目)は必ず受験してください。
授業参画度点には宿題・課題の成績が含まれます。
5回以上欠席をした場合は単位は認められません。(評価はEになります。)
今学期にドイツ語検定3級以上,ゲーテインスティトゥートの語学試験またはオーストリア政府公認語学試験(ÖSD)のA2以上の語学試験に合格した方は申し出ていただければ+α点をつけます。
オフィスアワー 火曜日の昼休み時間に本館講師控え室を訪ねてください。
上記以外に電子メールでも受け付けます。(miyazawa♯lit.tamagawa.ac.jp ♯をアットマークにして送信して下さい。)

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