アメリカ文学特殊講義２

授業テーマ	ホーソーン文学の愛を考える
授業のねらい・到達目標	ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』を読む。ホーソーン文学のレトリックの学習および作品の徹底した読解訓練をとおして、彼特有の巧妙な描写法および主題などを幅広く眺め、多面的にものごとを考えられるようになる。また、批評的読みをとおして作品研究の方法を習得することも目標。
授業の方法	『緋文字』を内外の研究業績と合わせて読むことは時間的に不可能であるために、幾つかの代表的な批評方法を紹介・援用しながら論文のまとめ方と口頭発表の訓練をする。
履修条件	なし
事前学修・事後学修，授業計画コメント	この作品を理解するのに手助けとなる内容を記したプリントを事前に配付するので、テキストおよびプリントの内容を読み、求められている必要な事柄を検討しておくこと。

授業計画
1	ガイダンスおよび第1章から第12章までの解説
2	第13章：史実のAnn Hutchnsonとヘスターおよびフェミニズム等
3	第14章：ヘスターと医者の対話から人間に必然する'dark necessity'の検討等
4	第15章：子どもの目をとおして見た「Ａ」の大文字の意味の検討等
5	第16章：子どもと「小川」の描写から子どものシチュエーション等の検討
6	第17章：'frown'に関する'Michael Colacurcioの解釈等
7	第18章：Ralph Walso Emersonの思想とヘスターの思想の検討等
8	第19章：牧師を誘惑するヘスターの描写の検討等
9	第20章：牧師の言動の検討等
10	第21章：総督就任式での牧師の説教の検討等
11	第22章：牧師の心変わりの検討等
12	第23章：牧師の告白の検討等
13	第24章：牧師の胸の上にＡの文字があったのかなかったのかの論争の検討。ヘスターの隣の墓は誰の墓なのかという論争の検討等
14	理解度の確認
15	総括

その他
教科書	ナサニエル・ホーソーン著、小山敏三郎編注『詳注緋文字』南雲堂
成績評価の方法及び基準	平常点(20%)、授業内テスト(80%) 平常点は発表による。
オフィスアワー	授業終了時