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科目名 平成28年度入学者 |
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科目名 平成27年度以前入学者 |
英語学演習1 | ||||
教員名 | 黒滝 真理子 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業テーマ | 認知言語学的アプローチからみた「英語らしさ」「日本語らしさ」 |
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授業のねらい・到達目標 | 煩雑で混沌としたように捉えられる言語現象を理解するには、何らかの理論的枠組みが各言語において必要である。本講座では、物事の捉え方とことばの仕組みは密接に関連しているとみなす認知言語学(Cognitive Linguistics)のアプローチから、様々な日英語の言語現象について考えていく。その認知言語理論を基に文化と言語の関係を考察する力を養い、ことばに関する様々な現象への興味関心や洞察力を深めることをねらいとする。まず、文法と意味のメカニズムを明らかにするために、いかにして認知的作用が言語現象に反映されているかを考えながら、認知言語学の基本概念を体系的に身につける。その認知言語学が日英語の文法研究にどのような洞察を与えてくれるかを理解した上で、言語の本質と働きに関わる考察力を養うことを到達目標とする。さらには、専門的な文献を批判的に読むことで、書評的能力を高め、論文への応用の仕方を体得していく。 |
授業の方法 | 事前学習で会得した先行知識をもとに、補足プリント教材も併用し、演習形式で授業を展開していく。その上で、英語の文献から抜粋したプリントを輪読形式で読んでいき、最後にディスカッションを行いながら理解度を確認していく。毎回確認テストを行う。 |
履修条件 | 特になし |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 常に当然のように使っていながら実は理解不十分なことばというものの語りは卒業して、その次の段階、すなわち、様々な言語現象を説明するための知識体系や思考の基盤を常日頃から追究していくことを心がけよう。さらに、日常の言語現象について、その中に潜むことばの不思議を科学的思考で見出し、その知的発見の興奮を共有しよう。テキストは予め熟読し、批判的思考の手法を下地とし疑問点を明確にした上で授業に臨むこと。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス |
2 | 認知言語学とは何か |
3 | 言語理論の歴史における認知言語学の位置付け |
4 | 認知文法と生成文法の比較 |
5 | 認知能力と習得、認知言語学への導入 |
6 | 意味とは何か・カテゴリー化 |
7 | プロトタイプ・「らしさ」の構造 |
8 | スキーマ・イメージスキーマの変容 |
9 | 認知文法と構文 |
10 | 意味拡張の仕組みと多義性 |
11 | 認知能力としてのメタファー・概念メタファー・方向性のメタファー |
12 | 認知能力としてのメトニミー・シネクドキー |
13 | 前期末試験と解説 |
14 | 課題学習 |
15 | 前期学習内容の補足と総括 |
その他 | |
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教科書 | 吉村公宏 『はじめての認知言語学』 研究社 2004年 その他、適宜、資料配布や参考文献の紹介を行う。 |
参考書 | 河上誓作 『認知言語学の基礎』 研究社 1996年 野村益寛 『ファンダメンタル認知言語学』 ひつじ書房 2014年 辻幸夫編 『新編 認知言語学キーワード事典』 研究社 2013年 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(20%)、授業内テスト(60%)、授業参画度(20%) 「授業参画度」には授業への積極的参加態度や課題発表などが、「平常点」には出席点・授業への取り組みや確認テストなどが含まれる。これらを総合的に判断して評価する。 |
オフィスアワー | 授業終了時、教室にて。 |