検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れて、検索してください。
科目名 平成28年度入学者 |
歴史学2 | ||||
---|---|---|---|---|---|
科目名 平成27年度以前入学者 |
歴史学2 | ||||
教員名 | 髙草木 邦人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | ルーマニアの歴史から見るもう一つの世界史 |
---|---|
授業のねらい・到達目標 | 本講義では、現在ルーマニアと呼んでいる国の歴史をとりあげながら、21世紀の日本人と異なる社会・時代を学修します。いわゆるグローバリゼーションといわれる事態が急速に進行している中で、私たちは自分たちとは異なる社会や思想、あるいは馴染みのない慣習やルールに触れる機会が、今まで以上に、増えてきました。そして、自らの視点のみにとらわれず、自分とは異なる人々の視点を理解し、考える能力が問われています。そこで、本講義では、21世紀の日本人という視点から異なる社会と時代にいきた人々の視点を学修します。また、ロシアの南下政策、第一次世界大戦、ファシズム、冷戦といった高等学校の世界史や日本史の中で学んだ歴史的事項の意味を多角的に学修します。これらの学修を通じて、受講生は自分が生きている社会や時代とは異なる人々の考え方を知ることができ、さらにこれまでに抱いていた歴史把握を再考することができます。なお、到達目標については、成績評価のコメントを参照してください。 |
授業の方法 | 基本的に講義形式をとりがますが、必要に応じて映像教材・視聴覚資料も利用しながら、授業をおこないます。また、前回の講義で学習した事柄に関する考え・意見を報告するといった演習的な要素も盛り込んでいく予定です。 |
履修条件 | 特になし。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 事前学修としては、本講義が指定しているテキストや高等学校の世界史の教科書などを読み、各講義において前提となる事柄に関して調べておいてください。具体的には、下記の各回に記載されている【準備】を参照してください。 事後学修としては、各回の講義で配布した資料をもとに復習し、学習する事柄について自分の意見・主張を考えておいてください。その意見・主張を、次の回の講義で簡単に述べてもらいます。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
◆ガイダンス 本講義の進め方や評価の方法について説明します。 【準備】指定したテキストを通読すること |
2 |
◆トプカプとファナルの狭間で オスマン帝国支配下のドナウ両公国について学びます 【準備】オスマン帝国について調べておくこと |
3 |
◆レグルマント・オルガニクの皮肉 ドナウ両公国に対するロシアの影響力について学びます 【準備】ロシアの南下政策について調べておくこと |
4 |
◆イスラズの地で語られた夢 1848年のワラキア革命について学びます 【準備】1848年の革命について調べておくこと |
5 |
◆ホーエンツォレルン家を礎に ドナウ両公国の統合について学びます 【準備】ヨーロッパの国民国家統合について調べておくこと |
6 |
◆プレヴナ要塞を越えて ルーマニア独立戦争と王国誕生について学びます 【準備】露土戦争について調べておくこと |
7 |
◆フラムンジ村からの叫び声 1907年に勃発した農民反乱について学びます 【準備】資本主義と世界の一体化について調べておくこと |
8 |
◆セゲド線を死守せよ 第一次世界大戦とルーマニアの参戦について学びます 【準備】第一次世界大戦について調べておくこと |
9 |
◆大天使ミカエル軍団の怒り ルーマニア・ファシズム運動につてい学びます 【準備】ファシズムについて調べておくこと |
10 |
◆ドニエステル川の向う側 第二次世界大戦時の対独協力について学びます 【準備】第二次世界大戦について調べておくこと |
11 |
◆ジウの囚人とモスクワの亡命者 二次大戦後の共産党政権の樹立について学びます 【準備】冷戦について調べておくこと |
12 |
◆セクリターテの恐怖の中で チャウシェスク下のルーマニア社会を学びます 【準備】共産主義体制について調べておくこと |
13 |
◆ルーマニアの歴史から見るもう一つの世界史 21世紀の日本人と異なる視点で世界史を学びます 【準備】指定したテキストおよび配布資料を復習しておくこと |
14 |
◆授業内テストと解説 理解度の確認を行います 【準備】指定したテキストおよび配布資料を復習しておくこと |
15 |
◆本講義のまとめ 本講義の総括と補足を行います 【準備】指定したテキストおよび配布資料を復習しておくこと |
その他 | |
---|---|
教科書 | ジョルジュ・カステラン著(萩原直 訳) 『ルーマニア史 (文庫クセジュ)』 白水社 1994年 |
参考書 | 適宜、授業で紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(80%)、授業参画度(20%) 以下の3点に着目し、その到達度によって成績を評価します。 (1)各回の授業のポイントを正確に理解しているか。 (2)自分が生きている社会と異なる人々の考え方について歴史的に説明することができるか。 (3)歴史的経緯を踏まえて、自分が生きている社会と異なる人々の考え方に対して、自分の考えを明確に表明できるか。 なお、授業参画度については、授業内に行う報告をもとに評価します。 |
オフィスアワー | 授業終了後に受け付けます。 |