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科目名 平成28年度入学者 |
歴史学1 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
歴史学1 | ||||
教員名 | 髙草木 邦人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | フランス近現代史からみた「自由」と「平等」と「排除」 |
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授業のねらい・到達目標 | 現在、私たちは様々な「自由」と「平等」を当たり前のように享受しています。たとえば、選挙権、生存権、無償義務教育、宗教の自由など、私たちの生活には不可欠なものばかりです。しかし、これらの「自由」や「平等」が実現したのは、それほど昔ではありません。これらの多くのものが、フランス革命以降に実現したものであり、また、その実現のために、様々な対立、妥協、後退、蛇行などがあり、決して簡単に実現したわけではありませんでした。そこで、本講義では、私たちが普段当たり前のものと考えている様々な「自由」「平等」がどのように実現されたかを学修します。さらに、迫害・差別・偏見にも着目し、これらの「自由」や「平等」のために行われた様々な「排除」も学修していきます。これらの学修を通じて、受講生は「自由」「平等」の実現過程における複雑な歴史的経緯を知ることができ、さらに受講生自身が持つ「自由」「平等」の意味を改めて考えることができます。なお、到達目標については、成績評価のコメントを参照してください。 |
授業の方法 | 基本的に講義形式をとりがますが、必要に応じて映像教材・視聴覚資料も利用しながら、授業をおこないます。また、前回の講義で学習した事柄に関する考え・意見を報告するといった演習的な要素も盛り込んでいく予定です。 |
履修条件 | 特になし。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 事前学修としては、本講義が指定しているテキストや高等学校の世界史の教科書などを読み、各講義において前提となる事柄に関して調べておいてください。具体的には、下記の各回に記載されている【準備】を参照してください。 事後学修としては、各回の講義で配布した資料をもとに復習し、学習する事柄について自分の意見・主張を考えておいてください。その意見・主張を、次の回の講義で簡単に述べてもらいます。 |
授業計画 | |
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1 |
◆ガイダンス 本講義の進め方や評価の方法について説明します。 【準備】指定したテキストを通読しておくこと |
2 |
◆だれが税金を払うべきか フランス革命前夜のフランス社会の矛盾を学びます 【準備】フランスの絶対王政と旧体制に関して調べておくこと |
3 |
◆お金よりも大切なもの フランス革命期の民主主義政策について学びます 【準備】フランス革命に関して調べておくこと |
4 |
◆信じることの自由と他人 フランス革命期の宗教政策について学びます 【準備】宗教改革と宗教戦争に関して調べておくこと |
5 |
◆奴隷を解放する理由 フランス革命とハイチ革命の関係について学びます 【準備】太平洋奴隷貿易に関して調べておくこと |
6 |
◆世界初の男子普通選挙 1848年革命までの選挙権をめぐる議論について学びます 【準備】フランスの7月革命と二月革命に関して調べておくこと |
7 |
◆国民が選んだ独裁者 フランス第二帝政の誕生について学びます 【準備】ナポレオン3世に関して調べておくこと |
8 |
◆除け者にされた婦人たち 婦人参政権の歴史について学びます 【準備】選挙権拡大の歴史に関して調べておくこと |
9 |
◆小学校が無料になるまで 無償義務教育の実現過程について学びます 【準備】「国民」という概念に関して調べておくこと |
10 |
◆労働者が求めた理想社会 資本主義社会における労働者の権利・保障について学びます 【準備】社会主義思想に関して調べておくこと |
11 |
◆「フランス人」になること 第三共和政期の移民問題と国籍取得について学びます 【準備】移民問題に関して調べておくこと |
12 |
◆市民になれない人々 西欧列強による植民地支配について学びます 【準備】帝国主義に関して調べておくこと |
13 |
◆近現代ヨーロッパにおける「自由」「平等」と「排除」 「自由」「平等」と「排除」をキーワードにしてヨーロッパの歴史を概観します。 【準備】指定したテキストおよび配布資料を復習しておくこと |
14 |
◆授業内テストと解説 理解度の確認を行います。 【準備】指定したテキストおよび配布資料を復習しておくこと |
15 |
◆本講義のまとめ 本講義の総括と補足を行います。 【準備】指定したテキストおよび配布資料を復習しておくこと |
その他 | |
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教科書 | 柴田三千雄 『フランス史10講 (岩波新書)』 岩波書店 2006年 |
参考書 | 適宜、授業で紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(80%)、授業参画度(20%) 以下の3点に着目し、その到達度によって成績を評価します。 (1)各回の授業のポイントを正確に理解しているか。 (2)「自由」「平等」の獲得、およびその際に生じた「排除」について歴史的に説明することができるか。 (3)歴史的経緯を踏まえて、「自由」「平等」について、自分の考えを明確に表明できるか。 なお、授業参画度については、授業内に行う報告をもとに評価します。 |
オフィスアワー | 授業終了後に受け付けます。 |