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特別講義Ⅱ

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科目名
平成28年度入学者
特別講義Ⅱ
科目名
平成27年度以前入学者
特別講義Ⅱ
教員名 水野 元博
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 集中 履修区分 選択
授業テーマ 固体物質の機能と結びついた分子運動
授業のねらい・到達目標 固体は分子が止まっている状態を表すように思われがちですが,必ずしもそうではありません。近年,様々な固体物質の機能に分子運動が関与していることが明らかになり,固体物質内部の分子運動を詳細に調べ,機能との関係を明らかにすることが材料設計・開発に重要であると認識されるようになってきました。固体NMR法は,物質内部の分子運動を調べるのに有効な手法です。本授業では,固体NMRのスペクトルからどのようにして分子運動の情報が得られるかを学び,分子運動と物性の関係を理解することを目標とします。
授業の方法 NMRの基礎からはじめ,分子運動の固体NMRスペクトルへの影響を解説します。講義では固体重水素NMRスペクトルのコンピューターシミュレーションを用いた分子運動解析の実演を行う予定です。物質内部の様々な分子運動を示し,実際にどのような機能性物質の解析が行われているかを紹介します。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 特になし
授業計画
1 講義の進め方の説明,機能性物質の開発における分子運動の解析の重要性
2 NMRの基礎
3 NMRスペクトルと分子運動
4 固体NMRに影響する相互作用I-磁気双極子相互作用
5 固体NMRに影響する相互作用II-核四極子相互作用
6 固体重水素NMR 広幅スペクトルの線形と分子運動
7 固体重水素NMR MASスペクトルの線形と分子運動
8 固体重水素NMR QCPMGスペクトルの線形と分子運動
9 固体重水素NMR 二次元交換スペクトルと分子運動
10 固体プロトン伝導体の分子運動解析
11 ガスセンサー材料の分子運動解析
12 スピンクロスオーバー錯体の分子運動解析
13 フォトクロミック化合物の分子運動解析
14 液晶物質のミクロ相分離構造と分子運動、レポート課題の発表
15 レポート課題のための文献調査と個別自由質問
その他
成績評価の方法及び基準 レポート(80%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー 授業終了後

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