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中国学入門3

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科目名
平成28年度入学者
中国学入門3
科目名
平成27年度以前入学者
中国学入門3
教員名 青木 隆
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ 小説『三国志演義』を読みながら中国前近代社会とその文化について初歩的な理解をすること
授業のねらい・到達目標 長編白話小説『三国演義』から重要な場面をとりあげ、テキストに即して解説を加える形で講義する。その際、三国志演義の成立史をおさえた上で、清初の毛綸、毛宗崗父子による批評コメントを参照し、清代の中国人の主観を通して中国の前近代社会とその文化にかんする内在的理解を試みたい。中国人の日々の生活に根付いた物の考え方の中には、前近代の中国社会で通用していたものの考え方を引き継いでいるものが多く、それゆえ外国人から見た中国人らしさ・中国的なものもここから由来していることが多い。欧米とも日本とも異なる中国らしさとは何かを考えてみたい。
授業の方法 コメント・レポート及びトピックごとのコメントペーパーを平常点とし、試験点と組み合わせて評価する
履修条件 なし
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業中に適宜申し上げます
授業計画
1 ガイダンス―現代中国を理解するうえで近世の中国を勉強することがなぜ必要なのか
2 唐宋変革―中国的近代の起源
3 近世に始まるもの(1)―政治・経済
4 近世に始まるもの(2)―農業
5 近世に始まるもの(3)―社会と思想
6 三国志演義の成立するまで(1)正史『三国志』と宋代の説話
7 三国志演義の成立するまで(2)元代の平話と雑劇
8 三国志演義の成立するまで(3)嘉靖本『三国志通俗演義』の成立
9 三国志演義の読まれ方(1)三国志演義のコメンテイター李贄
10 三国志演義の読まれ方(2)三国志演義の完成者毛綸·毛崇崗
11 第一回『桃園に宴して、豪傑三人義を結び、黄巾の賊を斬りて、英雄はじめて功を立つ』(1)
12 第一回『桃園に宴して、豪傑三人義を結び、黄巾の賊を斬りて、英雄はじめて功を立つ』(2)
13 第一回『桃園に宴して、豪傑三人義を結び、黄巾の賊を斬りて、英雄はじめて功を立つ』(3)
14 まとめ(1)
15 まとめ(2)
その他
教科書 なし
参考書 岸本美緒 『東アジアの近世 (山川歴史ブックレット)』 山川出版社 1998年
渡邊義浩・千石知子 『三国志の女性たち』 山川出版社 2010年
成績評価の方法及び基準 試験(60%)、平常点(40%)
オフィスアワー 木曜1時限中文学生室

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