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地球科学

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科目名
平成28年度入学者
地球科学
科目名
平成27年度以前入学者
地球科学
教員名 矢島 道子
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 地質学の歴史を通して地球科学を展望する
授業のねらい・到達目標 地球史や生命史の確立をたどってゆくと、民間の伝承などから、鉱物・岩石・化石・地層などの実際のものをどのように解釈するかという方向で近代化され、現代化されてきたことがわかる。それでは、近代性を導いたのは一体なんであるかという問題が生じてくる。実際の化石に基づいて、科学の時間軸(歴史性)と空間軸(社会性)を認識し、地球科学の「いま」への理解を深めていく。また、科学における女性の位置も考えていきたい。
目的:地球科学に歴史的視点を導入することによって、地球科学自身を対象化することができるようになり、新しい地球科学を生んでいく力も要請できる。
授業の方法 各授業では、VIDEO、DVDなどの視聴覚教材や資料のコピー、実際の化石や鉱物などのビジュアルな素材をふんだんに使う。資料の提示が主になる授業とその解説や考察が主になる授業が交互に繰り返される。この過程を通して、受講者に地球科学の時間軸と空間軸を伝えていく。
履修条件 受講希望者多数の場合は受講制限をすることがある。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業中に理解できなかった箇所は、自ら積極的に関連する書物を紐解いていただきたい。
常に前回の授業内容をまとめ、配布したプリントなどを読んでおくことを求める。
授業計画
1 『アインシュタインの妻』とかけて恐竜の復元ととく
【復習】アインシュタインの業績について復習し、恐竜について知っていることをまとめておく。
2 恐竜の復元から学ぶこと
【予習・復習】恐竜についてえた新しい知見をまとめ、さらに自然史とは何かを予習しておく。
3 自然史の歴史
【予習・復習】自然史をまとめ、まわりにある自然史ということばを拾ってみる。16・17世紀の科学革命について予習しておく。
4 ガリレオから始まる近代科学
【予習・復習】配布ざれたプリントに従って、ガリレオの業績をまとめる。ガリレオの業績がどのように生まれたかを予習しておく。
5 ガリレオの現代的解釈
【予習・復習】ガリレオの逸脱した業績をまとめておく。現代はどのように解釈されているかを予習しておく。
6 ガリレオ断罪を受けて各国の対処
【予習・復習】ロンドン王立協会の成立要因を復習する。18世紀、19世紀の自然史の歴史を予習しておく。
7 ダーウィンは何をしたか
【予習・復習】配布されたプリントにそって、ダーウィンの業績をまとめる。ダーウィンの経済状態はどうだったか、調べてみる。
8 ダーウィンは地質学者
【予習・復習】授業でえた新しい知見をまとめて、復習する。19世紀の地質学の世界を検索機構を活用して、予習してみる。
9 19世紀に女性地質学者はいたか
【予習・復習】女性の地質学への進出過程を復習する。ダーウィンの「種の起原」をひもといてみる。
10 生物の進化はどう解釈されているか
【予習・復習】進化についての知見をまとめて、復習する。お雇い外国人のモースについて予習する。
11 日本の進化論受容の歴史
【予習・復習】モースだけでなく、多くの受容のルートがあったことを復習しておく。最近のプレートテクトニクスについて検索し、予習する。
12 大陸移動説とプレートテクトニクス
【予習・復習】ウェーゲナーから最新のプレートテクトニクスがどのように生まれたかを復習する。最近の自然科学の捏造事件を予習しておく。
13 現代科学と科学の捏造
【予習・復習】捏造事件の過程について復習し、他の例も探してみる。
14 まとめ
【予習・復習】全授業を振り返り、この授業の精神をまとめてみる。
15 達成度の確認
【予習・復習】授業で得たことが、どのように実際の生活に活用されるか考えてみる。
その他
教科書 特になし
参考書 矢島道子著 『『地球からの手紙』』  国際書院 1993年 第1版
吉川惣司・矢島道子 著 『メアリー・アニングの冒険-恐竜学をひらいた女化石屋 (朝日選書)』 朝日新聞社 2003年 第1版
矢島道子・和田純夫編 『はじめての地学史・天文学史』 ベレ出版 2004年 第1版
矢島道子著 『化石の記憶―古生物学の歴史をさかのぼる』 東京大学出版会 2008年 第1版
小川勇二郎著 『学びなおすと地学はおもしろい』 ベレ出版 2010年 第1版
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、授業内テスト(10%)、授業参画度(20%)
特になし
オフィスアワー 授業内で配布する「質問シート」に記入・提出してください。回答は次回授業時とします。
備考 授業中に理解できなかった箇所は、自ら積極的に関連する書物を紐解いていただきたい。自然科学や技術に関する話題は難しいと敬遠せずに理解しようとする姿勢を望む。

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