検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れて、検索してください。
科目名 平成28年度入学者 |
********** | ||||
---|---|---|---|---|---|
科目名 平成27年度以前入学者 |
人文地理学特別講義1 | ||||
教員名 | 佐野 充 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 江戸・東京を環境と暮らしの視点から比較文化論的に観る |
---|---|
授業のねらい・到達目標 | 日本の近世以降の核心地である江戸・東京を主たる事例に、地理学の根幹である“自然と人間の関わり”の視点から、「地域」を総合的かつ多様な切り口で考える。豊かな大地といわれる日本列島をわれわれの生活ステージとしてあらためて見なおし、自然環境と歴史・文化・経済・社会などの人文環境との総合的な分析・探求の視点を持って比較文化論的に地誌学を学ぶ。資料・画像などを使用して講義する。 日本を対象地域とした講義を、東京を主たる事例として、自然・歴史・産業・経済・社会・暮らしなどに関する地理的知識を獲得する。さらに、地域研究を実施する場合に必要な基礎的手法を習得する。 |
授業の方法 | 配布物による資料提示、画像提示などを行いながら、テーマに基づいて講義をする。必要に応じて、授業時に作業、小レポートの作成などを行いながら受講生の考えや評価をきく(授業内課題/提出物)。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 各講義内容にそった資料を事前に配布するので、事前学習を行って授業にのぞむこと。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
ガイダンス;地域を知る科学としての人文地理学 第2回~第6回:自然と人間 第7回~第13回:江戸から東京(自然・歴史・暮らしの視点から) 第14回: |
2 |
日本の自然;アジアのなかの日本:日本の位置 日本の地形:平地の少ない国土 日本の気候:四季のある暮らし(CfaとCfb) 河川の表情:日本人はいつまで川と一緒に暮らしていたのか |
3 | 日本の自然災害;天災は忘れたころにやってくる:歴史が語る災害 (レポート1) |
4 |
日本の産業;自然環境順応型の灌漑システム:米を大切にする日本 自然コントロール型の国土づくり:川に背を向けた地域開発 |
5 |
日本の都市Ⅰ;近代化優先の都市づくり:近代ヨーロッパに学んだ日本の都市 城下町起源都市が現代日本の主要都市 |
6 | 日本の都市Ⅱ;都市づくりにおける考え方:日本とヨーロッパの相異点 (レポート2) |
7 | 江戸の自然;江戸の成立条件としての自然環境、地形 |
8 |
江戸の水;江戸の成立条件としての玉川上水、利根川の瀬替 江戸市中の下水処理:糞尿と近郊野菜づくり |
9 |
江戸の都市構造;江戸の堀割と水運:物流の主流は水運 江戸の都市構造Ⅱ;町屋の構造:超過密都市 |
10 |
江戸の暮らしⅠ;武家地の安全・安心:見附と辻番 盛り場と娯楽:歩行空間都市 (レポート3) |
11 | 江戸の暮らしⅡ;江戸の信仰:富士講と富士塚 |
12 |
東京の自然;都心気温とヒートアイランド現象 東京の河川;都心の水路の役割の変化、多摩川と隅田川の役割 (レポート4) |
13 |
東京の交通システム;鉄道の東京駅一極集中からの転身、100キロで走れない首都高速道路 東京の人口;都心回帰、世界都市東京の外国人居住 (評価用レポート表紙配布) |
14 | 現代の暮らし;自然と人間の関わりを意識した暮らしが出来ているか。 |
15 | 総括;風土的エコロジー論と科学的エコロジー論 (評価用レポート提出) |
その他 | |
---|---|
教科書 | 使用しない。授業内容にそった配布物を事前に配布する。 |
参考書 | 谷内達・佐野充・菅野峰明編 『日本の地誌5『首都圏Ⅰ』 (シリーズ日本の地誌)』 朝倉書店 2009年 第1版 朝倉書店のⅠ首都圏中心部の領域と地域的特徴、Ⅱ首都圏の地域性、Ⅲ首都圏の地域誌(東京都・神奈川県)、を基礎的情報資料として参照することを希望する。 他の参考文献は授業の進行にあわせて紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(10%)、レポート(40%)、授業参画度(20%)、評価用レポートの作成(30%) 4回の授業進度に合わせたレポート、成績評価用レポートは必ず提出すること。 |
オフィスアワー | 水曜日18:00-19:00 地理学科4階A-207室 |
備考 | 提出物・レポート、授業への参加度を重視する。 配布物は、授業開始時に原則として1度のみの配布とするので必ず受け取ること。 |