文理学部シラバスTOP > 大学院博士前期課程 > 史学専攻 > 考古学特殊研究6
日本大学ロゴ

考古学特殊研究6

このページを印刷する

科目名
平成28年度入学者
考古学特殊研究6
科目名
平成27年度以前入学者
考古学特殊研究6
教員名 鈴木 保彦
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 史学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 講義の主題は縄文時代の文化研究であるが、特にこの授業では縄文時代の集落・領域論と縄文時代の遺構研究を主要なテーマとする。
授業のねらい・到達目標 縄文時代の集落研究や遺構研究に関する主要な論文を取り上げ、縄文時代の集落・領域研究がこれまでどのように行われてきたかを理解させるとともに、その今日的研究課題について考える能力を養う。
授業の方法 授業では「集落・領域論研究」及び「遺構研究」にかかわる主要な論文のコピーを配布し、講読しながらそれらの問題点、学ぶべき点、学史的意義などについて解説し、今後の集落論研究の方向性を考える。下記の授業計画には、テキストとする主要論文をあげておく。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 個々の研究論文のコピーについては、すべて事前に配布するので本文を熟読するとともに引用・参考文献等関係文献についても目を通しておくこと。
授業計画
1 1.和島誠一の集落論、水野正好の集落論、水野集落論批判
和島誠一 1948「原始集落の構成」『日本歴史学講座』第1巻
和島誠一 1955「集落址」『日本考古学講座』第1巻
2 水野正好 1969『縄文時代集落研究への基礎的操作』『古代文化』第21巻3・4号
3 2.環状集落論と横切りの集落論、移動論、領域論、セトルメント・アーケオロジー
鈴木保彦 1991「関東・中部地方における縄文時代の集落」『よねしろ考古』第7号
4 縄文時代文化研究会 2001『縄文時代集落研究の現段階』 
鈴木保彦 2002「第1回研究集会『縄文時代集落研究の現段階』総合討論をまとめる」『縄文時代』13号
5 小林達雄 1973「多摩ニュータウンの先住者-主として縄文時代のセトルメント・システムについて」『月刊文化財』112号
可児道宏 1993「縄文時代のセトルメント・システム」『季刊考古学』44号
6 谷口康浩 1993「縄文時代集落の領域」『季刊考古学』44号
7 3.エスノアーケオロジーと中位理論 
羽生淳子 1993「集落の大きさと居住形態」『季刊考古学』44号
羽生淳子 1994「狩猟・採集民の生業・集落と民族誌―生態学的アプローチに基づいた民族誌モデルを中心として―」『考古学研究』41巻1号
8 4.縄文時代遺構研究
・竪穴住居址
菅谷通保  1999「遺構研究 竪穴住居」『縄文時代』10号
赤山容造  1982「竪穴住居」『縄文文化の研究』8社会・文化 雄山閣出版
9 宮本長二郎 1998「平地住居および竪穴住居の類型と変遷」『先史日本の住居とその周辺』奈良国立文化財研究所シンポジュウム報告 同成社
10 高田和徳ほか 1998「縄文時代の土屋根住居の復元(一)・(二)岩手県一戸町・御所野遺跡の焼失竪穴住居-」『月刊文化財』第417号・第418号 文化庁
11 大塚昌彦 1998「土屋根をもつ竪穴住居-焼失家屋の語るもの-」『先史日本の住居とその周辺』奈良国立文化財研究所シンポジュウム報告 同成社
12 ・敷石住居址   
山本暉久  1999「遺構研究 敷石住居址」『縄文時代』10号  
神奈川県立埋蔵文化財センター 1997『パネルデイスカッション 敷石住居の謎に迫る 記録集』
13 ・掘立柱建物址  
石井 寛  1999「遺構研究 掘立柱建物跡」『縄文時代』10号
石井 寛  1998「縄文集落からみた掘立柱建物跡」『先史日本の住居とその周辺』奈良国立文化財研究所シンポジュウム報告 同成社
14 宮本長二郎 1998「掘立柱建物の出現と展開」『先史日本の住居とその周辺』奈良国立文化財研究所シンポジュウム報告 同成社
15 ・大型建物址・環状木柱列
石井 寛 1999「遺構研究 大形住居址と大形建物址」『縄文時代』10号
橋本澄夫 1994「環状木柱列と半載柱の発見」『考古学ジャーナル』NO377号
その他
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、授業参画度(30%)
オフィスアワー 授業終了時、あるいは授業内にE-Mailアドレスを伝えるので適宜連絡のこと。

このページのトップ