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凝縮系物理学特論

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科目名
平成28年度入学者
凝縮系物理学特論
科目名
平成27年度以前入学者
凝縮系物理学特論
教員名 久保 康則
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 相関理化学専攻
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 超伝導現象のからくりを探る
授業のねらい・到達目標 マクロな量子効果としての超伝導現象を探訪しその魅力に迫る
授業の方法 電気抵抗ゼロとは何か?の問いから始め、古典物理学によるそのメカニズムへの挑戦とその限界、伝導を担う電子の特性の描画としてミクロな視点への誘導、識別出来ない粒子の捕らえ方によるメカニズム解明の道程。低温超伝導と高温超伝導の世界の探訪と、それらの現象の背景を具体的な物質を取り上げてかいせつする。
履修条件 とくになし
事前学修・事後学修,授業計画コメント 超伝導現象に興味があること
授業計画
1 超伝導現象の発見の背景とその後の展開について探訪する
2 超伝導現象のメカニズム解明へのロンドン兄弟の挑戦
3 相転移としての視点で超伝導現象を捉え、熱力学からのそのメカニズム解明へのギンズブルク・ランダウの挑戦
4 多数の電子の振る舞いへのミクロな視点と超伝導との関係の解説
5 識別出来ない粒子として電子を捕らえる中、フェルミ粒子の特徴としてのフェルミ面の概説
6 固体(結晶)の中の電子状態について、そのミクロな描像を解説
7 超伝導の担い手たるクーパー対とは何か、その起源を探る
8 超伝導現象のメカニズムを解明したBCS理論の背景の概説
9 BCS理論の枠組みをミクロな視点で覗く
10 クーパー対生成の主な担い手としての格子振動の役割を概説
11 絶縁体を母体とする超伝導体(セラミックス)、銅を基本とする化合物が織りなす超伝導の世界を探訪
12 銅系超伝導(キュプレート超伝導)発現とBCS理論との関係について解説
13 磁性を示す鉄を基本とする鉄系超伝導の世界の探訪
14 鉄系超伝導と銅系超伝導との関係の概説
15 超伝導の世界の総括
その他
参考書 中嶋貞雄 『マクロ量子現象 (超伝導と超流動)』 講談社 2000年 第初版
青木秀夫 『超伝導入門』 掌華房 2009年 第初版
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(40%)
オフィスアワー 授業終了時

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