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教育哲学特論1

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科目名
平成28年度入学者
教育哲学特論1
科目名
平成27年度以前入学者
教育哲学特論1
教員名 下司 晶
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 教育哲学研究の現在
授業のねらい・到達目標 教育哲学は一つの専門領域でもあるが、同時に教育に関するあらゆる分野に偏在する思考の在り方であり、教育学研究を志す以上、避けて通ることはできない。
関連文献を講読することによって、大学院レベルの読解能力や思考力を身につけることが、授業の目標である。
院生諸氏の積極的な受講を希望したい。
授業の方法 少人数での文献講読。担当学生が作成したレジュメにしたがって発表し、ディスカッションを行うことで、理解を深めていく。
履修条件 前期・後期を継続して履修することが望ましい。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 毎年度テーマを設定し、文献を講読する。
テーマは前期授業初回で話し合う。
おおむね、前期は現代日本の研究を検討し、後期には西洋の基礎文献を講読する。

発表者以外も予習が必須である。テキストの指定箇所を事前に読んで、質問やコメントなどを考えてきた上でディスカッションに参加する必要がある。
発表者は、準備に半日~数日の時間を確保すること。
発表者以外の受講者には、1時間~数時間程度の予習復習を求める。
なお、テーマおよび講読文献は、受講生と相談しながら決定する。
そのため、初回授業(イントロダクション)には必ず参加すること。
授業計画
1 イントロダクション
2 「甘え」と「自律」の教育学のために――道徳の個人性からケアの関係性へ
3 「甘え」の教育学(概論)
4 「甘え」の教育学のために――「甘え」概念の内包と外延
5 自律と他律のあいだで――「甘え」理論における能動性の問題
6 「甘え」理論と西田哲学――「甘え」の両義性と母子関係へのまなざし
7 「甘え」理論と日本の近代――アイロニーとしてのポストモダニズム
8 「自律」の教育学(概論)
9 「自律」の教育学のために――教育における「自律」論の現在
10 保育における子どもの「自立」とは?――発達の関係論的アプローチによる再考
11 「自律」観の転換に向けて――カントの反省的判断力論をめぐる諸解釈から
12 ケアは「自律」を超えるか?――教育目的論からの検討
13 交錯する地平――「甘え」の人間学と「自律」の教育学と
14 「甘え」と「自律」の教育学(総論)
15 ケア/道徳/関係性(応用)
その他
教科書 下司 晶 『教育思想のポストモダン』 勁草書房 近刊年
下司 晶(編) 『「甘え」と「自律」の教育学――ケア/道徳/関係性』 世織書房 2015年
林 泰成・山名 淳・下司 晶・古屋恵太 『教員養成を哲学する-教育哲学に何ができるか』 東信堂 2014年
リチャード・ホーフスタッター (著), 田村 哲夫 (翻訳) 『アメリカの反知性主義』 みすず書房 2003年
Richard Hofstadter,, Anti-Intellectualism in American Life,, Vintage, 1966
上記テキストは候補であり、受講生と相談の上で決定する。
詳細は授業初回に提示する。
参考書 教育思想史学会 『教育思想事典』 勁草書房 2000年
成績評価の方法及び基準 平常点(100%)
 
オフィスアワー 火曜日の4限に研究室を訪問して下さい。
メールや教育学研究室への伝言等で事前に連絡しておくと確実です。

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