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外国教育史1

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科目名
平成28年度入学者
外国教育史1
科目名
平成27年度以前入学者
外国教育史1
教員名 下司 晶
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ 西洋教育史(1) 文化と制度 ――「教育」を深く考えるために
授業のねらい・到達目標 各人が「教育とは何か」を考えてゆくため、西洋近代の教育史を学びます。
「世界の再提示(何をどのように教えるか)」、「教育目的(何のために教育するか)」が1年間のテーマです。
「外国教育史1」は社会史・制度史です。西洋近代における教育の誕生、学校教育制度の普及、それらの日本への影響を学びます。
「外国教育史2」は思想史です。現代の教育のもとになっている、西洋近代の教育思想を学びます。
この科目が1年次必修である理由を考えましょう。
授業の方法 講義を中心に、学生によるディスカッションなどの形式を取り入れます。
視聴覚資料も活用します。
また、この授業は教育学科1年生の必修科目ですので、初年次教育として「大学での学び方」にも触れていこうと思います。
履修条件 必修科目ですが、「楽勝科目」ではありません。
学ぶ気のない学生は履修する必要はありませんが、いつか履修しないと卒業できません。
大人数の授業となりますが、少人数のゼミに準ずる集中力を求めます。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 毎時、1時間程度の予習/復習が必要になります。
教科書の指定箇所を読む、授業で提示される課題に取り組むなど、毎週、何らかのワークを求めます。
年に数回、ミニレポートが課されます。その準備に1日~数日程度の時間を要します。
最終レポートには、数日ないしそれ以上の準備が必要です。
授業計画は、受講生の要望を踏まえて変更する可能性があります。
授業計画
1 1. イントロダクション
2 2. 「教育とは何か?」(1) ―― 古代から現代まで
3 3. 「教育とは何か?」(2) ―― 「学校」の歴史をふまえて
4 4. 「大学」の歴史と現代的意義 ―― 中世ヨーロッパから現代へ
5 5. なぜ西洋の教育が問題なのか?(1) ―― 「輸入品」としての教育(1)明治
6 6. なぜ西洋の教育が問題なのか?(2) ―― 「輸入品」としての教育(2)戦後
7 7. 〈子ども〉の誕生(1) ―― 中世ヨーロッパを例に
8 8. 〈子ども〉の誕生(2) ―― 中世から近代、そして現代へ
9 9. 近代における「教育」の誕生(1) ―― 声の文化と文字の文化
10 10. 近代における「教育」の誕生(2) ―― 市民社会の成立
11 11. 近代西洋における学校の歴史(1) ―― 教育の世俗化
12 12. 近代西洋における学校の歴史(2) ―― 義務教育制度の成立と普及
13 13. 総論: 次世代に世界を伝えるということ ―― 過去から未来へ
14 14. 授業のまとめ
15 15. 再び「教育とは何か?」 ―― 西洋近代教育史から考える
その他
教科書 ①広田照幸 『ヒューマニティーズ 教育学』 岩波書店 2009年
②石原千秋 『学生と読む『三四郎』 (新潮選書)』 新潮社 2006年
③江藤恭二監修、篠田弘ほか編 『新版 子どもの教育の歴史―その生活と社会背景をみつめて』 名古屋大学出版会 2008年
④関川悦雄・北野秋男 『教育思想のルーツを求めて(初版第4刷)』 啓明出版(初版第4刷) 2009年
⑤戸田山和久 『新版 論文の教室 (NHKブックス)』 日本放送出版協会 2012年
⑥今井康雄 『教育思想史』 有斐閣アルマ 2009年
⑦「世界の歴史」編集委員会 (編集)  『もういちど読む山川世界史』 山川出版社 2009年
 数は多いが必ず全て購入すること。
 本科目は教育学科1年次の数少ない専門科目なので、4年間を通して使用するものを選定した。

①教育学の基礎文献。前期「外国教育史1」第1回、第2回、第3回、後期「外国教育史2」で使用。3年次必修科目「教育の社会学」担当教員の著書。教育学科の参考書としても必須。
②大学での学び方を知る好著。前期「外国教育史1」第4回、ゴールデンウィーク宿題、夏休み宿題で使用。
③前期「外国教育史1」の中心となる教科書。第5~11回で使用。後期「外国教育史2」の参考書。海外編/日本編に分かれており、2年次必修科目「日本教育史」の参考書ともなる。
④教育学科教員による教育思想史入門の好著。 前期「外国教育史1」第12~13回で使用。後期「外国教育史2」の中心的テキスト。「ヨーロッパの教育」等でも教科書指定されている。
⑤大学で必須となるレポートの書き方関連本。ミニレポートやレポート試験で使用。エッセイ調の「レポートもどき」はレポートとして認められない。授業でも一部を用いて解説を行う。
⑥前期「外国教育史1」第12~13回で使用。後期「外国教育史2」で中心的に使用する。レポートに必要なので、前期のうちに購入しておくこと。
参考書 ①全国歴史教育研究協議会 (編集)  『世界史用語集』 山川出版社 2014年
②全国歴史教育研究協議会 (編集) 『日本史用語集』 山川出版社 2014年
③濱井 修 (監修), 小寺 聡 (編集) 『倫理用語集』 山川出版社 2014年
④政治経済教育研究会 (編集) 『政治・経済用語集』 山川出版社 2014年
⑤現代社会教科書研究会 (編集) 『現代社会用語集』 山川出版社 2014年
①~⑤この科目は文理学部指定の高大連携授業であり、また「社会」(中学)、「公民」(高校)の教員免許状を取得するための教科専門科目でもある。
そのため、高校の地歴(「世界史」「日本史」)、公民(「倫理」「政治・経済」「現代社会」)等の内容を踏まえた授業を行う。
手元にこれらの科目の教科書や用語集等(出版社は問わない)がない学生は準備しておくこと。
また万一、何らかの事情で入学までにこれらの科目を十分に学んでいない場合は、各自復習しておくこと。

その他、適時提示する。毎回の配布資料にブックガイドをつけるので、ぜひ読んで欲しい。
成績評価の方法及び基準 平常点(50%)、レポート(50%)
 ただし、いずれかの評価が最低基準に満たない場合、単位修得が認められない場合があります。
オフィスアワー 火曜4限に7号館2階の研究室を訪問して下さい。
メールや教育学研究室への伝言等で事前に連絡しておくと確実です。
授業内容への質問はリアクションペーパー、授業終了後に直接聞く、電子メールなどの方法でお尋ね下さい。
備考 ①授業初回のイントロダクションには必ず出席すること。欠席の場合、履修を認めないこともあります。
②毎回感想などを記入してもらいます。記述内容は授業中に公表することもあります。
③大人数授業なので、授業環境の維持、資料の配付等の協力を求めます。
④公欠等の条件は授業初回で提示します(「公欠」とするためには、課題等の条件が課されます)。
⑤必修科目ですが、やる気のない学生は履修する必要はありません。担当教員としては、充実した授業になるように努力します。そして受講生にはそれに見合う姿勢を求めます。

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