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近代文学講義1

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科目名 近代文学講義1
教員名 小平 麻衣子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 文学と〈教養〉
授業のねらい・到達目標 〈教養〉とは、学問・芸術などにより人間性・知性を高めることをいう。だが、その文化的内容やふるまい方は、社会的条件によって異なっている。大正期から戦後を対象とし、〈教養〉の歴史的変遷を、日本近代文学とのかかわりにおいて理解する。教養概念が、人格を高めるという側面と、一般的常識という側面を持っていることに注目し、高等教育の大衆化と、文学の教養化の関係について考える。
授業の方法 〈教養〉と、近代学校文化との関係や、出版ジャーナリズムとの関係、マルクス主義後の教養概念の変化、文学部と女性の関係などについて講義する。
授業計画
1 ガイダンス―戦前の大学生の読書傾向
2 大正教養主義とは
3 吉屋信子と大正教養主義
4 教科書と文学
5 マルクス主義の台頭と人文的教養
6 野上弥生子における教養概念の交代
7 〈教養〉概念の矛盾
8 〈教養〉と職業―川端康成による女性文章指導(1)
9 〈教養〉と職業―川端康成による女性文章指導(2)
10 太宰治「女生徒」における〈理想的〉文学少女
11 女性の教養と古典―雑誌『むらさき』にふれて(1)
12 女性の教養と古典―雑誌『むらさき』にふれて(2)
13 戦後文学部の〈女性化〉
14 学習内容の振り返り
15 まとめ
その他
教科書 主にプリントを使用する。
参考書 竹内 洋 『教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)』 中央公論新社 2003年
稲垣恭子 『女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化』 中央公論新社 2007年
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、レポート(60%)、授業参画度(10%)
平常点には、コメント・シートなどの提出物を含む。
オフィスアワー 火曜3限、水曜3限、木曜3絃 7号館4階 小平研究室

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