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科目名 | 総合研究1~8 危機管理(文と理の融合<文理融合>を目指して) | ||||
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教員名 | 石川 晃司 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 危機管理の観点から人間の営みを考える:近年、致死率の高い新型インフルエンザの世界的大流行の危険性が指摘されている。その一因は、国境を自由に越える野鳥であるとされているが、自由貿易の拡大にともなうヒト(労働者等者)・モノ(農産物等)の大規模な越境移動などの要因も無視できない。本講義では、こうした状況に対して、危機対策マニュアル等を作成してきた日本大学文理学部の先駆的経験を踏まえ、伝染病と人間の営みを理系・社会系・文系の諸学科から成る本学部の長所を生かして学際的に考察する。 |
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授業のねらい・到達目標 | 本講義では、上記の授業テーマについて、地理学、哲学・文化史、文化人類学、医学、経済学、社会学、政治学などの様々な研究分野からアプローチすることによって、総合的な理解を手に入れてもらいたいと考えている。また、受講生には、この講義を通して、学際的なアプローチの楽しさも知ってもらえるのではないかとおもう。担当者の専攻は以下の通り。島方洸一(地理学)、葭田光三(文化人類学)、土屋睦廣(哲学・文化史)、櫛英彦(医学)、大塚友美(経済学)、木下征彦(社会学)、石川晃司(政治学)、藁谷哲也(地理学)。 |
授業の方法 | 第1回の講義においては、現在の人間が置かれている状況、および本講義の目的が概説される。第2~3回の講義では、文明の誕生と伝染病の関係を人獣共通感染症を例として考察する。人類の文明は伝染との戦いともいえるが、第4~5回の講義では、古代ギリシャを例として、文明の伝染病との戦いを概観する。伝染病との戦いは容易ではないが、第6回の講義では、その要因であるウィルスの急速な変異について論ずる。第7~8回の講義では、伝染病流行の社会経済的影響を生命表とシミュレーション分析を用いて実証的に考察する。第9~10回の講義においては、伝染病流行の社会的影響についての講義が行われる。第11~12回の講義においては、そうした伝染病に対するWHO等の国際機関、および日本の取り組みが紹介される。第13~14回の講義においては、こうした問題に対する日本大学文理学部の取り組みを危機対策マニュアルを例として紹介する。第15回目は、上記講義の総括を行う。 |
授業計画 | |
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1 | 未知(新たな疾病)との遭遇(島方) |
2 | 人類と感染症との関係1(葭田) |
3 | 人類と感染症の関係2(葭田) |
4 | 古代文明と伝染病1(土屋) |
5 | 古代文明と伝染病2(土屋) |
6 | 新型ウィルス発生のメカニズム(櫛) |
7 | パンデミックの経済的影響1(大塚) |
8 | パンデミックの経済的影響1(大塚) |
9 | パンデミックの社会的影響1(木下) |
10 | パンデミックの社会的影響2(木下) |
11 | パンデミックと政治(国際機関の取組)(石川) |
12 | パンデミックと政治(日本の取組)(石川) |
13 | 対応策(対策マニュアル)の構築1(藁谷) |
14 | 対応策(対策マニュアル)の構築2(藁谷) |
15 | 総括(島方) |
その他 | |
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教科書 | 島方洸一編著 『危機管理ーーー新たな疾病との戦いーーー (AN21研究シリーズNo.4)』 文眞堂 2011年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(20%)、レポート(50%)、授業参画度(30%) |
オフィスアワー | 授業全般に関する質問等については、石川研究室のオフィス・アワーをご利用ください。 火曜日13時〰14時 なお、各講義に対する質問は、授業終了後に受けます。 |