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科目名 | 比較教育学特論2 | ||||
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教員名 | 羽田 積男 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 「アメリカ大学史から日本の大学を考える」ことを授業のテーマとする。日本の大学制度は、ヨーロッパやアメリカからの影響のもとに創設されたが、アメリカの大学からは、明治初期からアメリカのカレッジから大きな影響を受けた。特に大学令によって正式に大学となる私立大学のなかには、そのことが顕著である。 他方、アメリカの大学は、イギリスの大学を模して創設されたが、カレッジからユニバーシティの時代へと転換が図られていた。この時代、そのアメリカがもっとも意識したのは、ドイツの近代的大学であった。この時代は、わが国の明治時代とも重なる。こうした国際的な環境のなかで日本の大学は、誕生し、やがて「離陸」した。 その様相を、アメリカの大学史を紐解くことで、考えようとするのがこの授業である。 |
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授業のねらい・到達目標 | この授業のねらいは、まずアメリカの大学の発展の歴史の概略を理解することにある。カレッジとは何か、ユニバーシティとは何か。私立大学とはどのような設立様態であるのか。あるいは州立大学はどうなのか。アメリカ国立大学はどうなっているのか。こうした大学制度の概略を学ぶことによって、日本の戦前の大学、また特に戦後の大学はどのような影響をアメリカから受けて発展を遂げてきたかを説明できることが、当面の到達目標である。 |
授業の方法 | 授業の方法は、主として講義法をとるが、学生とのディスカッションなどを積極的に取り入れて進めたい。講義には、浩瀚なアメリカ大学史のテキストに目を通すが、さらに日本の代表的なテキストにも目を通したい。現在の大学にとっては、アメリカの大学のあり方を学ばずして、その課題を積極的に考えることは不可能に近い。 授業評価、FD、GPA,シラバス、認証評価、学修成果などアメリカ発の大学史アイテムを理解しないで、わが国の大学改革を論ずることはできないのである。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業には、テキストの指定個所を熟読し、これらに関するディスカッションに積極的に参加することが求められている。授業計画は、シラバスに従うが、進行はシラバスを補正しながらとなる。 |
授業計画 | |
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1 | 授業オリエンテーション |
2 | 新しい時代の幕開け・ユニバーシティの時代 |
3 | ユニバーシティの出現 |
4 | 選択制の原則 |
5 | 女子の教育・少数派の教育 |
6 | 進歩主義と大学 |
7 | 大学スポーツの興隆・フットボール |
8 | 学者・研究する大学人 |
9 | 組織化された組織 |
10 | カレッジからの反動 |
11 | アメリカのコンセンサス |
12 | 総括 アメリカ大学・高等教育史の現在 |
13 | 総括 日本の大学・高等教育史の現在 |
14 | 授業のまとめ1(前期) |
15 | 授業のまとめ2(後期) |
その他 | |
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教科書 | F.ルドルフ 阿部美哉・阿部温子 訳 『アメリカ大学史』 玉川大学出版部 2003年 第初版 |
参考書 | 天野郁夫 『大学の誕生 -帝国大学の時代(上・下) 』 中公新書 2009年 第初版 天野郁夫 『高等教育の時代(上・下)』 中央公論社 2013年 第初版 参考文献一覧を、授業の最初に配布する予定である。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度(100%) 成績は、授業に参画し、積極的に発言し、発表し、批判することによって評価される。 |
オフィスアワー | 火曜日6時限 |
備考 | 授業には電子辞書もしくはスマートフォンを必携のこと。 |