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現代文学講義2

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科目名 現代文学講義2
教員名 武内 佳代
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 現代文学の深層に触れる
授業のねらい・到達目標 本講義では、1970年代から2000年代にかけて発表された小説作品を取り上げ、愛と喪失の物語に隠された「もう一つの物語」に関する分析作業を通して、愛に歓喜し、喪失に涙する単純な(つまらない)読み取りではなく、現代小説の深層に触れるような読解を行い、小説作品の読解に必要となる多様な方法を学ぶ。
授業の方法 講義形式で進める。なお、授業では適宜視聴覚資料を利用する。また、授業内容に関するレビューシートを小課題として課す場合もある。
授業計画
1 「文学」とは何か?(ガイダンス)
2 金井美恵子「兎」―肉食と殺害に隠されたもの
3 村上春樹文学の文体と表現―ようこそ春樹ワールドへ!
4 村上春樹『ノルウェイの森』①―ハルキストV.S.フェミニスト
5 村上春樹『ノルウェイの森』②―男同士の絆と女同士の絆
6 村上春樹『ノルウェイの森』③-語る/騙る女
7 村上春樹『ノルウェイの森』④―映画との比較
8 川上弘美『センセイの鞄』①―入試問題を解いてみよう
9 川上弘美『センセイの鞄』②―男女の距離の物語
10 桐野夏生『I’m sorry, mama.』①―その女、凶暴につき
11 桐野夏生『I’m sorry, mama.』②―〈母性〉の無化、〈父〉の不在
12 三島由紀夫「黒蜥蜴」①―探偵小説論と家族社会学からのアプローチ
13 三島由紀夫「黒蜥蜴」②―本当の悪党は誰か?
14 三島由紀夫「黒蜥蜴」③―映画との比較
15 まとめ
その他
教科書 村上春樹 『ノルウェイの森 上・下』 講談社文庫 2004年
川上弘美 『センセイの鞄』 文春文庫 2004年
桐野夏生 『I'm sorry, mama.』 集英社文庫 2007年
長編小説については文庫本を各自購入して読んでおくこと。授業で扱う作品テキストは、上記以外は教員が用意する。授業では主にプリントを配布する。
参考書 授業内で指示する。
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、レポート(50%)、授業参画度(10%)
授業中に課すレビューシートの参加度(内容についての採点を含む)が平常点の基準となる。
オフィスアワー 水曜4限、木曜3限 7号館4階武内研究室。質問等がある場合は、事前にメールで予約すること。メールアドレスは授業で知らせる。

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