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科目名 | 思想と文化1 | ||||
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旧カリキュラム名 | 思想と文化1(生と死) | ||||
教員名 | 小野 美典 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 説話文学『十訓抄』の中に見られる人々の「生」 |
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授業のねらい・到達目標 | 『十訓抄』は鎌倉時代に成立した説話文学作品です。この作品には、「人を侮るな」「思慮深くあれ」「堪忍が大切だ」などといった十の徳目のもと、処世のための教訓となる話が収載されています。しかし、単なる教訓説話集としてのみこの作品を読むのではなく、武家政権が確立した世の中において、「いかにうまく生きるのか」「いかにしたたかに生きるのか」を記した作品ととらえるならば、新しい読みの可能も出てくるでしょう。本作品の中から数段を選んで読み進め、「武士の世」において賞賛された「生きざま」を探ってみたいと思います。 |
授業の方法 | プリントを中心とした講義形式。授業中に各自の意見を紙に書いて提出してもらい、それをもとに授業を進めるなどして、一方通行の授業にならないように配慮する。 |
履修条件 | 受講希望者数が教室定員を超過した場合は人数調整を行うので、必ず第1回目の授業に出席すること。人数調整を行った場合は、第1回目の授業に欠席した学生は履修を認めない。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 扱う作品は、日本の古典文学作品や歴史資料が中心となるが、古文を読むことに主眼があるのではないので、古文の読解能力は不問。現代語訳などの参考資料も使いながら、理解を深めるよう配慮する。国文学科の専門の授業ではないので、詳細な解説プリント(現代語訳付き)も用意する予定である。語学面での心配は無用。 |
授業計画 | |
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1 | 講義の概要・目的・成績評価等の概要説明 |
2 | はじめに1(『十訓抄』の概説) |
3 | はじめに2(『武士としては』――江戸時代の武士と鎌倉時代の武士) |
4 | 第九「怨望を停むべき事」の第1話(成就院僧正寛助――同僚の異例の出世への対応)その1 |
5 | 第九「怨望を停むべき事」の第1話(成就院僧正寛助――同僚の異例の出世への対応)その2 |
6 | 第九「怨望を停むべき事」の第2話(顕季と義光の領地争い――「法」は個人を守ってくれるか?)その1 |
7 | 第九「怨望を停むべき事」の第2話(顕季と義光の領地争い――「法」は個人を守ってくれるか?)その2 |
8 | 第三「人倫を侮るべからざる事」の第1話(小式部内侍の歌才――いやみな相手への対応)その1 |
9 | 第三「人倫を侮るべからざる事」の第1話(小式部内侍の歌才――いやみな相手への対応)その2 |
10 | 第三「人倫を侮るべからざる事」の第3話(菅原文時邸の老尼――外見で人を決めてかかると…)その1 |
11 | 第三「人倫を侮るべからざる事」の第3話(菅原文時邸の老尼――外見で人を決めてかかると…)その2 |
12 | 第四「人の上の多言等を誡むべき事」の第14話(花園の大臣家の侍――無名の者が出世するには…)その1 |
13 | 第四「人の上の多言等を誡むべき事」の第14話(花園の大臣家の侍――無名の者が出世するには…)その2 |
14 | 講義のまとめと確認・発展学習1 |
15 | 講義のまとめと確認・発展学習2 |
その他 | |
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教科書 | 教科書として特定の著書は使わない。プリントを配付して、それを使用する。 |
参考書 | 講義中に適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(20%)、授業内テスト(80%) 成績評価に関しては、第1回の授業で詳細に説明するので、必ず出席すること。また、第1回の講義に欠席した者は、原則として受講を認めない。 |
オフィスアワー | 水曜日の12:10~13:00(7号館国文学科事務室内講師控室) |
備考 | オフィスアワー以外でも授業の前後などで質問を受け付ける。質問用メールアドレスも最初の授業時に公開するので、積極的に利用して欲しい。意欲を持って授業に臨む学生を歓迎する。 |