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児童文学・絵本論

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科目名 児童文学・絵本論
教員名 久米 依子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 近代児童文学の展開―――児童文学の発生と現代の課題まで
授業のねらい・到達目標 日本の近代児童文学の概略を把握することをめざす。日本の児童文学は明治期に発生し、大正期に『赤い鳥』運動などによって確立後、第二次大戦後に大きく変容し、子ども読者の関心を重視する物語や絵本が誕生した。さらに80年代以降は、戦後児童文学の「理想主義」「成長神話」の規範にとらわれない、新しい物語が生み出されている。そうした変遷を、時代的意義を担ったさまざまな作品を通して確認し、また欧米の児童文学とも比較する。社会の動向と密接に結びついた各種の児童文学を読み解き、現代の子どもを取り巻く状況と物語の関係も考える。
授業の方法 講義形式。教科書に沿って授業を進めつつ、実際に児童文学作品も読んでもらう。教科書は授業内試験でも使用するので、必ず購入すること。
履修条件 受講希望者数が教室定員を超過した場合は人数調整を行うので、必ず第一回目の授業に出席すること。第一回目の授業に欠席した学生は、原則として受講は不可。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 実際に児童文学を読んでレポートを作成してもらう。選択する作品と書き方は授業中に指示する。
授業計画
1 全体ガイダンス
2 近代児童文学の発生
3 明治期児童文学の開始
4 大正期の童心主義童話
5 『赤い鳥』の意義
6 『赤い鳥』の影響
7 昭和期の生活童話
8 第二次大戦後の童心主義童話批判
9 成長物語の展開
10 絵本と幼年童話の刷新
11 児童文学の社会性
12 80年代以降のタブーの崩壊
13 エンターテインメントへの接近
14 児童文学の領域と可能性
15 全体のまとめと今後の展望
その他
教科書 川端有子 『児童文学の教科書』 玉川大学出版部 2013年
教科書不携帯の場合は授業内テストの受験を認めない。
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(10%)
欠席5回で単位不認定。授業開始5分以上の遅刻は認めない。遅刻2回で欠席1回に数える。平常点はリアクションペーパーの内容で判断。
オフィスアワー 授業内で配布するリアクションペーパーに記入のこと。次回授業で回答予定。

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