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上代文学講義1

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科目名 上代文学講義1
教員名 梶川 信行
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 初期万葉を考える
授業のねらい・到達目標 7世紀の歌の世界とされる初期万葉について考える。
私はかつて『初期万葉をどう読むか』という本を世に出した。それからちょうど20年。その間、『万葉集』の研究を取り巻く状況はかなり変わり、私の初期万葉に関する考え方も、大きく変わっている。かつては4期区分説を前提に、7世紀の歌の世界の実態として捉えた結果、抒情詩誕生の時代とされたが、現在私は『万葉集』という歌集の価値観と歴史認識を伝えるものとして、初期万葉を理解している。
この講義では、かつての常識とは異なる初期万葉観に基づきつつ、その作品を読み進める。と同時に、この20年間で『万葉集』の研究がどのように変わったのか、研究史をふり返ることで、今後の方向性を考えてみたいと思う。
授業の方法 毎時間プロジェクタを使い、さまざまな画像を見せつつ講義を行なう。また、授業中に小さな課題を与えることも考えている。
授業計画
1 ガイダンス 『万葉集』とは何か
2 初期万葉とは何か
3 雄略天皇御製
4 舒明天皇の国見歌
5 中皇命の歌
6 額田王1
7 額田王2
8 額田王3
9 額田王4
10 額田王5
11 中大兄三山歌
12 磐姫皇后歌群
13 有間皇子歌群
14 天智天皇挽歌群
15 まとめ
その他
教科書 鶴久・森山隆 『萬葉集』 おうふう 1972年
約4500首のすべてが載っていて、原文のあるものならば、指定した本でなくても構わない。
ただし、持ち運びの便、値段を考えた時、指定した本がもっとも合理的である。
参考書 梶川信行 『額田王と初期万葉歌人 (コレクション日本歌人選)』 笠間書院 2012年
梶川信行 『初期万葉をどう読むか』 翰林書房 1995年
購入することを求めるわけではないが、わかりやすい解説書なので、ぜひ参照してほしい。
必要に応じて、プリントを配布することもある。
その他については、授業中に適宜指示する。
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、レポート(80%)
授業の内容を反映しないレポート、参考文献を丸写ししたレポートは、評価の対象としない。
なお、レポートの書き方、評価の方法などに関するプリントを6月頃に配布する予定である。
オフィスアワー 月・木・金。具体的な時間は開講時に伝える。

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