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東洋史特講6

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科目名 東洋史特講6
旧カリキュラム名 東洋史特講6
教員名 渡部 良子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 史料から見る西アジア・イスラーム社会
授業のねらい・到達目標 歴史研究において、もっとも重要なものが史料(歴史資料)です。ある地域・時代の歴史を研究しようとする時、「その地域・時代にはどのような史料があるのか?」という知識が必須とされます。ある地域・時代にはどのような史料が残されているのか。それは、その地域・時代の社会・文化・制度によって異なってきます。言い換えれば、史料とは、その地域・時代の社会・文化を映す鏡でもあるのです。
 7世紀、アラビア半島おけるイスラームの成立以降の西アジア史の史料群も、聖典『クルアーン』の言語と世界観、イスラーム法、と統治の正当性と国家論、学術と文学、技術・工芸など、イスラームに基づく制度・文化の深い影響を受けつつ形成されてきました。本講義では、イスラーム期西アジア史研究の基礎となる歴史資料について、どのような史料があるのかを基礎から学びながら、それの史料のなりたちに反映された、西アジアの社会・文化・制度のありかたを探っていきます。
授業の方法 講義形式で行います。毎回、感想をコメントシートで提出してもらいます。
授業計画
1 ガイダンス
2 イスラーム生誕:聖典『クルアーン』とアラビア語
3 イスラーム文化の発達とイスラーム諸学の形成:イスラーム諸学文献
4 イスラーム法とウラマー(知識人たち)の活動:ハディース、法学書、人名事典
5 歴史学と歴史書:歴史学の登場と一神教イスラームの歴史観
6 歴史学と歴史書:イスラーム的諸民族史の形成
7 イスラーム法廷と裁判官:法廷文書史料
8 勅令と書簡:行政文書と書記術の指南書
9 税制と財務:財務帳簿と簿記術
10 詩と文学:イスラーム圏の言語と文学
11 詩と文学:歴史資料としての文学
12 貨幣:お金が語る国家と経済
13 建築:イスラームの都市社会
14 美術:書物を彩った絵画芸術
15 まとめ
その他
参考書 毎回、関連する参考文献(先行研究・史料)を紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、コメントシートの提出(40%)
学期末に、自分が関心を持つ史料を選んで研究し、研究レポートを提出して貰います。
レポートの書き方・分量・提出期限については、初回ガイダンス時に説明します。
オフィスアワー 授業終了後に質問を受けつけます。

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