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日本教育史特論2

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科目名 日本教育史特論2
教員名 小野 雅章
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 教育学専攻
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ 天皇制と教育との関係史研究2――戊申詔書発布以後の天皇制と教育
授業のねらい・到達目標 近代天皇制と日本の近代教育とは一体不可分の関係にあったと言ってもよい。天皇の名により発布された教育勅語により、教育理念が示されたが、そこに示された教育理念は、宗教や哲学などに求めず、天皇制そのものに求めた。そのため、教育は「勅語ノ趣旨ニ則ル」ことが強く求められた。このように日本の近代教育は、近代天皇制の性格の変容と共にその性格が変化した。本講義では、こうしたプロセスを、具体的事実(史料)によって解き明かすことをねらいとしている。日本教育史特論2
は、天皇制公教育の展開史として、日露戦後からの天皇制公教育の補強のプロセスと戦後象徴天皇制成立までの天皇制と教育との関係について論じたいと思う。日本の資本主義の進行に伴い、天皇制と教育との関係も変化していく。そのことを、史料の解読などにより理解できるようになることが授業の到達目標になる。
授業の方法 講義を中心とするが、適宜、史料の読み合せなも交えていきたいと思う。
授業計画
1 日露戦後の天皇制と教育再編1――日露戦後と地方改良運動
2 日露戦後の天皇制と教育再編2――戊申詔書の発布とその意味
3 関東大震災復興と天皇制教育1――「国民精神作興ニ関スル詔書」発布
4 関東大震災復興と天皇制教育2――教化総動員運動と学校・社会
5 国体明徴運動と教育1――天皇機関説事件と教育
6 国体明徴運動と教育2――教学刷新評議会と教育
7 日中戦争以後の教育と天皇制1――国民精神総動員と教育
8 日中戦争以後の教育と天皇制2――教育審議会の審議内容と教育改革
9 日中戦争以後の教育と天皇制3――「青少年学徒ニ賜ハリタル勅語」発布
10 日中戦争以後の教育と天皇制4――学童疎開・勤労動員・学徒出陣
11 象徴天皇制の成立と戦後教育改革1――戦後教育改革における天皇制の転成
12 象徴天皇制の成立と戦後教育改革2――講和独立後の学校儀式
13 教育における国旗と国歌の問題1――戦前の国旗・国歌問題と教育
14 教育における国旗と国歌の問題2――戦後の国旗・国歌問題と教育
15 まとめ
その他
教科書 使用しない。担当者が授業用の資料を配布する。
成績評価の方法及び基準 平常点(65%)、授業参画度(35%)
オフィスアワー 毎週火曜日3時限

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