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日本教育史特論1

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科目名 日本教育史特論1
教員名 小野 雅章
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 教育学専攻
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 天皇制と教育との関係史1--天皇制公教育の成立史概観
授業のねらい・到達目標 近代天皇制と日本の近代教育とは一体不可分の関係にあったと言ってもよい。天皇の名により発布された教育勅語により、教育理念が示されたが、そこに示された教育理念は、宗教や哲学などに求めず、天皇制そのものに求めた。そのため、教育は「勅語ノ趣旨ニ則ル」ことが強く求められた。このように日本の近代教育は、近代天皇制の性格の変容と共にその性格が変化した。本講義では、こうしたプロセスを、具体的事実(史料)によって解き明かすことをねらいとしている。日本教育史特論1は、その前半として、主として明治期の天皇制と教育との関係について論じたいと思う。教育勅語は発布以来50年以上もこの国の教育理念として君臨し続けたが、そこには、常に補完や改定が試みられ、決した安定したものではなかった。そのことを、史料の解読などにより理解できるようになることが授業の到達目標になる。
授業の方法 講義が中心となるが、適宜重要な史料を提示し、それらを読み合わせる等、演習の要素も含める予定である。
授業計画
1 ガイダンス
2 教育勅語成立前史の検討――教育近代化の試行錯誤と天皇制
3 明治維新期の天皇制と教育1――開化政策と教育
4 明治維新期の天皇制と教育2――大元帥天皇へのイメージ転換と教育
5 明治維新期の天皇制と教育3――全国巡幸と学校
6 明治維新期の天皇制と教育4――御真影の成立とその下付
7 森文政期における天皇制と教育1――祝日学校儀式の持つ意味
8 森文政期における天皇制と教育2――御真影下付の拡大化
9 教育勅語の成立とその内容1――成立過程の検討
10 教育勅語の成立とその内容2――教育勅語の内容の検討
11 教育勅語成立以後の天皇制と教育1――学校儀式の定型化
12 教育勅語成立以後の天皇制と教育2――教育勅語と教育内容
13 日清・日露戦間期の天皇制と教育1――教育勅語追加・改定論の系譜(1)
14 日清・日露戦間期の天皇制と教育2――教育勅語追加・改定論の系譜(2)
15 まとめ
その他
教科書 使用しない。担当者が授業用の資料を配布する。
参考書 授業時に紹介する。
成績評価の方法及び基準 平常点(65%)、授業参画度(35%)
オフィスアワー 火曜日3時限

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