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科目名 | 社会学理論・学説講義1 | ||||
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教員名 | 松岡 雅裕 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 近代市民社会、およびその共同生活に関する学問的認識を、その始原にまで遡って考察する。 近代市民社会はいかに計画・デザインされたかが前期授業のテーマである。 |
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授業のねらい・到達目標 | 近代市民社会における「社会契約」、「市場社会」、そして「国家共同体」の位置づけを、英国市民革命の経緯、重商主義との闘い、さらには近代市民の理性分析といった観点から考察する。 社会学的認識のプロト・タイプがいかに形成されていったかを近代という時代の特異性とともに考察し、最終的には社会学が背負った学問的使命を明らかにしていく。 |
授業の方法 | 大学院の授業であることを考慮し、一方的な講義形式ではなく、受講生の研究テーマ、問題意識と関連付けながら授業を進める。 |
授業計画 | |
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1 | ガイダンス・前期の授業テーマの解説(社会学における近代市民社会の位置づけ) |
2 | 「社会契約」という発想の誕生(ホッブスの『リヴァイアサン』における消極的抵抗権の分析) |
3 | 近代市民革命と社会契約(J.ロックの『市民政府二篇』における積極的抵抗権の分析) |
4 | 功利主義思想からのロック批判(D.ヒュームの近代市民社会観) |
5 | 功利主義思想の人間観(マンデヴィルとA.スミスによる近代人の定義) |
6 | 重商主義との闘いと市場社会の構想(A.スミスとリカード、その労働価値説の革新性) |
7 | 近代市民の共同生活に関するドイツ観念論の分析(理性と自由の調和を求めて) |
8 | 近代市民社会における理性と狂気の併存(カントはなぜ定言命法を強調したのか) |
9 | 近代市民社会における「他者」の存在意義(フィヒテの自由概念) |
10 | 近代市民社会における国家の役割(ヘーゲルによるA.スミス批判と『法の哲学』) |
11 | 近代市民社会はいかにデザイン・計画されたか(総括的考察) |
12 | 近代市民社会における社会学のポジションとスタンス1(綜合社会学的視点) |
13 | 近代市民社会における社会学のポジションとスタンス2(階級社会論的視点) |
14 | 関連する文献調査 |
15 | まとめと質疑 |
その他 | |
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教科書 | なし。 |
参考書 | 研究上必要となる参考書は、授業時に指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(30%)、レポート(30%)、授業参画度(40%) |
オフィスアワー | 社会学科松岡雅裕研究室。原則水・木・金曜日。 |